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2018.11.07 12:22|映画
著者 :
トランスフォーマー
発売日 : 2013-08-02
19世紀のアイルランド、アルバート(グレン・クローズ)は、ダブリンにあるホテルでウエイターとして働いていた。だが、人付き合いが苦手で、もの静かなアルバートには誰にも明かすことのできない大きな秘密があった。ある日、アルバートはホテルの改装工事にやって来た陽気で端正な容ぼうの塗装業者ヒューバート(ジャネット・マクティア)と出会い……。

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2018.11.05 15:27|
著者 : 斉藤詠一
講談社
発売日 : 2018-09-20
2018年、遊覧飛行中のチャーター機が突如システムダウンを起こし、南極へ不時着してしまう。ツアーコンダクターの望月拓海と乗客のランディ・ベイカーは物資を求め、今は使用されていない「到達不能極」基地を目指す。1945年、ペナン島の日本海軍基地。訓練生の星野信之は、ドイツから来た博士とその娘・ロッテを、南極にあるナチスの秘密基地へと送り届ける任務を言い渡される。
現在と過去、二つの物語が交錯するとき、極寒の地に隠された“災厄”と“秘密”が目を覚ます!

第六四回江戸川乱歩賞を受賞しているが、ミステリーよりSFに近いという書評を読み心動かされた。何といっても”到達不能極”というタイトル。到達不能極とは海から最も遠い陸地を指す。登山を趣味としているからか、南極が舞台と聞くとワクワクさせられる。
ナチ政権の下、博士と娘は不老不死の研究を任じられる。何年か前のテレビ番組に、現代の医学で治せない病気に罹患した人を冷凍保存し、医学が進み治療方が確立した時点で甦らせるというのがあった。本作は肉体を冷凍するだけでなく、意識をも回路の電流の中で活かし続けるというもので、驚愕してしまった。
実験のために冷凍保存された娘は戦後何十年間も、他に冷凍された意識たちと世界を守るために戦い続けたということになる。
もし、自分が娘だったらと考えるだけで気が遠くなった。さっさと成仏させてもらった方が嬉しい!
主人公・星野の祖父がキーマンとなるのだが、彼が戦時中は訓練生だったのに、老いてもまだ2018年を生きているという事実。当たり前なはずなのに、戦後に生まれ平和ボケしている私にリアリティを帯びて迫った。
最近知覧特攻平和会館を訪れたからだろうか。
2018.10.30 10:43|
著者 : 森谷明子
講談社
発売日 : 2009-10-30
「人は人を呼び、やがてその土地には地霊が力を張ってゆく。ますます人を呼び寄せる。それが都です」
時々前に戻り登場人物を再確認したり史実と照らし合わせ時間をかけて読了しました。 途方もない大きな物語ですが読み終えてみれば、過ぎた歴史はあっというまでした。
何人も何人もの人々の人生も一瞬でした。
秦氏、鴨の一族、宴の松原、多治比の一族、下鴨神社、糺の森、広隆寺などなど。
時代は移ろい、焦点のあたる人物も藤原縄主、薬子、平宗子、頼盛と変わっていき興味深いのだけど、恋愛などの心模様に頼り過ぎていたような気もします。心情を描く部分を少しだけ割愛し、政権などの時代背景を盛り込んでもらえたらとも・・・。でも、これが本作の味わい方なのかもしれませんね。
2018.10.07 14:29|映画
著者 :
Sony Music Marketing inc. (JDS) = DVD =
発売日 : 2018-06-06
ファンである松岡茉優さんが主演しているのと「勝手にふるえてろ」のタイトルに惹かれてチョイス。
ヨシカは発達障害かな? 最近は生き辛い主人公たちが本当に多いこと! 序盤ではヨシカがバスの乗客や釣りをしているおっさん、カフェのウェイトレスと意気投合して誰とでも気楽におしゃべりしている場面があったが、妙にテンションが高すぎて不自然とは思っていた。ヨシカは職場の同期である二に告白されるが、彼女の心の中には中学時代から片思いしている同級生イチが居続けている。ヨシカは絶滅危惧種が好きでアンモナイトをネットで購入したりもしている。
ヨシカは実際は序盤に描かれたように誰とでも話せていたのではなく不器用なヒロインで、あのシーンは願望だったのだと終盤になるに従い分かって来た。
ラストで、待ちに待った「勝手にふるえてろ」のセリフが使われる。
ヨシカは自分をすべて受け入れてくれるニとやっていこうと決心したのだろう。「勝手にふるえてろ」と言ってニにキスをする。「勝手にふるえてろ!」は二に向けたのではなく、臆病だった自身に言った言葉だったのだ。
2018.10.04 14:20|
朗読したいと思わせる本! 草どんが子狐に聞かせる昔語り、語呂合わせやリズムが心地良い調べでぐいぐい引き込まれていった。妖精や魔法使いの替わりに山姥や田螺、猿、亀、龍などが登場する日本独特のファンタジーの世界だ。外国のように美しくきらびやかではなく地味だが、ほのぼのとして日向ぼっこしているような温かさがある。目下傾倒している森谷明子さんが描く世界観に近い印象を持った。
幼い頃、見聞きした昔話がたくさん語られたが、私が見知った昔話はすでにダイジェストされたものだったのだろうか。本作で取り上げられた昔話は長編だった。それは作者が更に肉付けを施したものか、それとも本の最後に提示してある語り部の方々が伝えられているものなのかと興味深かった。小さい頃は半ば退屈しながら読んだのに、お話を聞いている子狐みたいに「話の先はどうなるの?」とドキドキしながらページを繰った。
だからだろうか?
三章『物語の果て』は理屈っぽくなり、せっかく楽しんでいた物語の世界から現実に引き戻され残念だった。
たぶん、昔話に耳を貸さない親や子供たちが増えている昨今を憂えてのことだろうが・・・。昔話に登場する者らの姿が消えかかり消滅寸前となる。そこで草どんは草だったのではなく、昔は天上に住んでいてお話を語る福耳彦命だったと話はしめ繰られている。
特にP14の春の風は鈍物で、夏の風は計算深く、数奇者を気取る秋風、冬の風は話にならない~と、1ページに渡る描写は巧い。
以前、朗読会で披露した「つつじのむすめ」も懐かしい。私が語ったのは松谷みよ子さんの絵本で、本作で取り上げたのと少し異なる。
しかし、毎夜訪れ葬られた娘を不憫に思うより「あれじゃあ男も怖かっただなぁ~」と、山姥がふっと洩らし、私も回を重ねるごとに同様に感じたのを思い出しくすっと笑ってしまった。
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