2017.04.10 11:24|映画

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2001年  アメリカ

監督ロン・ハワード


大きく2部に分かれた作りが効いていると思います。前半部は2014年作「イミテーション・ゲーム  エニグマと天才数学者の秘密」を彷彿とさせ、似たような展開になるのではと危惧して鑑賞。ところが半ばでまさかのどんでん返し!ラストにどんでん返しがあるのは経験あるけど、途中に入れると観客をかなり引っ張れ、どちらの言い分が真実かどうかハラハラさせられます。

残念ながら感涙とまでは行きませんでした。ナッシュが病気で現れる幻影を振り払いながら、研究を続けていく姿には心打たれましたが・・・。






2017.03.03 11:51|未分類

テレス子


2007)年 監督平山秀幸


品川の遊郭で偶然に再会した弥次さん(中村勘三郎)と喜多さん(柄本明)は、ひょんなことから売れっ子おいらんお喜乃(小泉今日子)の足抜けを手伝う。無事に江戸を脱出した3人は、金をだましとられたり、子タヌキの恩返しで博打で荒稼ぎしたりと、珍道中の連続。やがて箱根に着くと、お喜乃は弥次さんにある告白をする。


街道歩きをやってるからか、文献でなく、当時の頃の街道っていったいどんな感じだったのだろうかと映像を見たかった。クドカンの『真夜中の弥次さん喜多さん』が本命だったのですが、たまたまオンエアーされた本作を録画。日本版ロードムービーのような感じで結構楽しませてもらえました!

歌舞伎俳優の中村勘三郎さんや柄本明さんが巧いのは当然でしょうが、お喜乃を演じたキョンキョンが想像以上に良かったかな。アイドルの頃は関心がなかったのであまり知らなかったキョンキョンー、ある時テレビドラマでダークな役柄を演じているのを観て印象が変わりました。「小泉今日子書評集」も読みましたが、素晴らしい書評でした。

落語から引いてあるらしいてれすこの話や、狸の恩返しの話、宿で隣り合ったお侍さんのエピソードなど吹き出してしまいました。

当時のゆったりとした時の流れや人情に引きこまれて観ると楽しいですよ。



2017.02.24 11:26|映画

        

THE DANISH GIRL 

イギリス アメリカ ドイツ       

監督 トム・フーパー

1926年デンマーク。風景画家のアイナー・ヴェイナー(エディ・レッドメイン)は、同じく画家の妻ゲルダ(アリシア・ヴィキャンデル)に女性モデルの代役を依頼される。その際に、自身の内面にある女性の存在を感じ取る。それ以来リリーという女性として生活していく比率が増していくアイナーは、心と体の不一致に悩むことに。当初はそんな夫の様子に困惑するゲルダだったが、次第に理解を深め……。


「アイナー、今の時代に生まれていたらこれほど苦しむことはなかったのに!」と、そんな感想を持つのは甘いのだろうか。性別に女、男だけでなく、どちらにも属さない性があると言ったのは誰だったっけ?ほう、時代も進んだと驚いたのは1月のあるテレビ番組を視聴していた時だった。多種多様な生き方が認められる時代になったとはいえ、オネエ系キャラがマスコミ受けする一方では、偏見で職業や結婚ができない一般的なトランスジェンダーの苦悩も新聞などで報じられている。

世界初の性別適合手術を受けたデンマーク人画家アイナー。

その彼を支え続けた妻・ゲルダが素晴らしい。夫が、もしかすると自分は女なのかもと思い始め服や下着、お化粧にとどまらず、真の女性になるために性別適合手術まで受けようとするまで向き合い、また彼の決意を尊重して、雄々しく励まし続けた。いつしか夫婦愛を超越して究極の愛と友情の絆で結ばれる関係性に到達していた。

あれだけ婚姻したお互いを深く尊重し思いやれるものなのだろうか。

ゲルダを演じたアリシア・ビカンダーが助演女優賞を受賞しているが、アイナー(リリー)を演じたエディ・レッドメインもさすがでした。

彼の涼しげで優しさに溢れた眼差しが忘れられません。


2017.02.21 11:33|

流


何者でもなかった。ゆえに自由だった――。
1975年、台北。偉大なる総統の死の直後、愛すべき祖父は何者かに殺された。
無軌道に生きる17歳のわたしには、まだその意味はわからなかった。

1975年、偉大なる総統の死の直後、愛すべき祖父は何者かに殺された。内戦で敗れ、追われるように台湾に渡った不死身の祖父。なぜ? 誰が?17歳。無軌道に生きるわたしには、まだその意味はわからなかった。大陸から台湾、そして日本へ。歴史に刻まれた、一家の流浪と決断の軌跡。台湾生まれ、日本育ち。超弩級の才能が、はじめて己の血を解き放つ!友情と初恋。流浪と決断。圧倒的物語。




2015年夏に又吉直樹さんが「火花」で芥川賞を受賞した際、直木賞を受賞した東山彰良さんの『流』が気になっていて図書館にリクエストしていました。
それがやっと数日前に届き、引き込まれあっという間に読了。

ミステリー仕立てでありながら、台湾と中国を舞台とした骨太な作品にのめり込みました。
辻原登さんの「韃靼の馬」も好きだから、自らの読書傾向にも大陸物が好みなのかなと改めて気づかされました。

率直でピュアで負けず嫌い。権威や権力になびかず、祖父譲りの義侠(ぎきょう)心も持ち合わせていて、切ない恋愛も経験するし暴力ざたも起こすのですが、自分が何者なのと悩む青年が主人公です。台湾と中国の歴史的な関係も勉強できました。
昔、垣根涼介さんの『ワイルド・ソウル』を読んだ時の感想と似ているかもしれません。

先日、ブラジル人で日本を旅行しているカップルを車に乗せましたよ。

2017.02.13 17:18|映画

あん 映画


2015年河瀬直美監督

縁あってどら焼き屋「どら春」の雇われ店長として単調な日々をこなしていた千太郎(永瀬正敏)。そのお店の常連である中学生のワカナ(内田伽羅)。ある日、その店の求人募集の貼り紙をみて、そこで働くことを懇願する一人の老女、徳江(樹木希林)が現れ、どらやきの粒あん作りを任せることに。徳江の作った粒あんはあまりに美味しく、みるみるうちに店は繁盛。しかし心ない噂が、彼らの運命を大きく変えていく…

観るつもりは毛頭なかったけれども、たまたまオンエアーされていて録画してしまいました

ハンセン病に対する差別は本での知識やマスコミが大きく取り上げて解っていたつもりだったが、映像にされたことで、より患者さんらの苦悩が深く伝わり心揺さぶられた。やはり映画の持つ影響力は大きいと新たに感じずにはいられなかった。

本作の持つ独特な世界観は嫌いではない。桜の樹々を渡る風の音や餡に寄せる徳江の想い、千太郎の抱えた暗い過去など。しっとりと穏やかに語られ流れていく影像。豪華キャストを揃え巧い俳優さんらの中で、希林さんの孫にあたる内田伽羅さんも初々しい。”どら春”オーナーを演じている浅田美代子さんが、デビュー当時の「みよちゃん」からは想像もつかないほどベテランの域にのぼってきているのも嬉しい。

でもなぁ~、終盤になるに連れ、あなた方は観なくてはいけないのですよ、知るべきですよのmust感が押し出されて来るとたまらない。徳江の友人・佳子(市原悦子さん)が登場してきて一気呵成で進んだ。中盤ぐらいまでの匙加減で終わったら、もっと素直に観れたかもしれない。ラストがあまりに唐突過ぎて、千切れてしまい興醒めしてしまった。千太郎が吹っ切れて生きていくのを表わしたかったのだろうが、私的にはもっと繊細に描いて欲しかった。

この手の作品を創るのはとても難しいのだろう。




もう一つのブログ(晴山雨読ときどき映画)にハンセン病患者でもあった歌人・明石海人さんを紹介しています。良かったらこちらも読んで戴ければ幸いです。

たまたま出会った歌でした。

この浦の木槿花咲く母が門(と)を夢ならなくに訪はむ日もがな」

海辺にほど近い生家では今ごろ木槿の花が咲いているだろう。ああ、母さんの住む家を訪ねて夢でなくほんとうにあいたいものだ というような意味あいの歌です。会えない理由があるのだろうか、しかも男性が・・・。母親に会えないのは戦地に居るからなのか、しかしそれも違う気がする


http://blog.goo.ne.jp/33bamboo/e/4fac161df633cee938def95e4acdb1b9


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