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2012.10.30 15:36|
お涙頂戴にもっていこうとする演出が、大人顔負けの外連味たっぷりなTJの演技に重なり、残念ながら最後まで好きにはなれませんでした。観終えた後、最近読んだ本の中の「両親が不仲な子供ほど早く成長し大人になる」という一文を思い出します。子供の貯めたお金を賭けに使ったり、酒代に費やしたりと何とも救われない男親のビリーです。「僕はどうしたらいい?」と出て行った妻をなじりながら、未だ妻の愛情にすがろうとする場面には、どうしようもない奴だと愛想を尽かしてしまった私です。ボクサーでありながら自分で立つ気概が感じられないビリーは子供でした。息子を育てているというより、息子に甘えているようにしか見えない・・・。
TJがパパと呼ばずに“チャンプ”と呼び、再びチャンピオンの座に返り咲く日を待っているのは分かりますが、不安な身体の不調を押してまで闘う試合ではなかったように思えました。死んでしまったら、ビリーを好きなTJが一番悲しむことになるぐらいどうして分からないのかよ!昔の栄光など捨てて地道に働く方法を選ぼうとしなかったのか・・・。
賢いTJは実際にリングの傍で試合を見て、拳闘が思い描くほどきれいごとではなく過酷なものであるかを知ったはずです。父親が真っ当な職に就かず、浮き沈みの賭博で2人が生活し続けられて来たこと自体、奇跡に近かったと思わざる得ません。
母親だってそうです。
大人の身勝手な都合で翻弄されたTJが不憫でたまりませんでした。
 
 
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2012.10.23 15:41|
「かもめ食堂」もそうですが、スカンジナビア半島の3カ国辺りはイメージが良くて弱い私です。最近脚光を浴び始めたアイスランドにも興味がありました。
小説の中の遺伝子研究所は事件の鍵を紐解く機関ですが、アイスランド全国民の疾患のデーターをすべて挙げてあると説明されていました(怖い)。果たして実際に存在している機関なのでしょうか?本書の著者であるアーナ​ルデュ​ル・イ​ンドリ​ダソンは、あとがきに「国を知りたかったらミステリ小説を読めばいい」と書いています。また、新聞のインタビューで、「殺人にはしかるべき理由があり、殺される方には殺されて当然と思われる側面がある。私は殺人をする人間をもっと知りたい。なぜ殺すに至ったのか、真の動機は何なのかをを書きたいと」とも述べています。確かに本書の犠牲者は憎むべきレイプをした男でした。そういう意味では、最近の『誰でも良かった』という日本の殺人事件とは様相が違っていて、殺人を犯してしまった側に立ちたくなる作品でした。
 

 
主人公のエーレンデュルは、(本書はシリーズ作3作目)シリーズの最初から登場している警察犯罪捜査官。最初から順に訳してあれば、殺人事件と関係のない主人公の娘(麻薬中毒者で妊娠中)が時々帰宅して話しをし、主人公がリフレッシュしていくのが理解できたかもしれませんが、私には葛藤がイマイチ伝わらなかった。エーレンデュルの家族の背景が欲しいです。3作目から日本で出版されたのは、本書が「ガラスの鍵賞」を授けられたから・・・。次回作となる四作目『緑衣の女』も同賞を受賞しているので翻訳が現在進行中。
ちなみに2006年には映画化され、東欧最大級のフィルム・フェスティバルであるチェコのカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭でグランプリを受賞しているらしいので、映画も観たい作品です。
(ストーリー)雨交じりの風が吹く、十月のレイキャヴィク。北の湿地にあるアパートで、老人の死体が発見された。被害者によって招き入れられた何者かが、突発的に殺害し、そのまま逃走したものと思われた。ずさんで不器用、典型的なアイスランドの殺人。だが、現場に残された三つの単語からなるメッセージが事件の様相を変えた。計画的な殺人なのか?しだいに明らかになる被害者の老人の隠された過去。レイキャヴィク警察犯罪捜査官エーレンデュルが事件に挑む 
2012.10.17 14:04|
マット・デイモンの「リプリー」は観ていましたが、本家本元の「太陽がいっぱい」は観ていませんでした。きゃあきゃあ騒がれ物には引く傾向があるので、アランドロンは甘いマスクだけで役者としてはたいしたこともないのだろうと、またまた勝手な思い込みからです。でも最近はやはり話題作となった作品は観ることにしようと、スタンスを変えましたから録画しましたね。
やっぱり「太陽がいっぱい」は名作でした!
マルジュの愛も掴み浜辺で「太陽がいっぱい」と嬉しそうにつ
ぶやくシーンから、フィリップの死体が絡み付いて上がって発見される幕切れは圧巻でした。逮捕されるシーンなど映さず、
一艘の古びた帆船が海に浮かびFINの文字がスクーリーンに映し出され音楽が流れて来る・・・。
余韻が残る名ラストでした。
頭は切れるが、貧しい境遇に生まれ屈折した劣等感と自意識を持つトム・リプリーを、若いアラン・ドロンが見事に演じていました。端正な顔立ちで野心家、翳りを持つ青年は正にアラン・ドロンが今からスター階段をのし上がって行くのにぴったしの作品でした。
トムは自分とは大きく境遇の違う放蕩息子のフィリップへの怒り、嫉妬から殺意を膨らませていったと、私は思いましたが、淀川さんは面白い見方をされていました。その有名な淀川さんの解説を紹介した記事を興味深く読んで、また続けて再見しましたが、残念ながら私にはホモセクシャルは感じ取れませんでした。
今回もアランドロンの眼は捨てられた子犬のような眼に見えました。
フィリップの犯行は、一瞬計画的にも見えますが、行き当たりばったりでその場しのぎのようにも見えるところが哀れです。観客の心をとらえたのは、彼が決して今で言うイケメンだからだけでなく、そういう犯行に及ばざるを得なかった心情が少しは理解できるからでしょう。だって、フィリップの持つ財力はあまりにも莫大で、船着場で荷物運びをして家計を助けている少年らとの差は余りあるものがありました。フィリップの尊大な物言いと、両親のくれたお金を自分の金と称して湯水のごとく使っている姿や酔狂なお遊びはもっての他です。
若い青年の持つ上流階級への憧れや復讐にシンパシーを感じるのは、日々を地道に暮らしている庶民の心に渦巻いている 葛藤の表れでしょうか?
 
2012.10.09 15:54|

老人ホーム「ひまわり苑」と「ひまわり幼稚園」はお隣同士。妻を亡くし「苑」に入居した益子誠次は子供嫌いだったが、物の道理を教えるためあえて幼稚園児と一緒にひまわりの種を植えた。経営が同じ「苑」と「園」には実はさまざまな不正の疑いがあるが、老人と子供たちは非力ゆえになかなか糾(ただ)すことができない。しかしある日、訳ありの「苑」の入居者・片岡さんがとうとう決起、誠次と子供たちと一緒にバリケード封鎖を敢行する。
老人組みの誠次と寿司辰、認知症気味のおトキ婆、磨須子さんは完全なアルツハイマー患者、幼児組みは晴也に伊梨亜、秀平と和樹らはすべて問題児。てんでばらばらのはみだし者をくっ付けたのは、元学生運動家で未だに心に深い傷を負う比較的若い片岡だった。
弱者と思われている老人と幼稚園児に反旗を翻えさせたのはやはり荻原ワールード。老人ホームのごまかし経営などあり得ない話しではない。これから自分の行く末を見るようでつらい所もあるが、しゃきっとしていないと丸め込まれるぞと警告を受けたのだろう。
先日、久しぶりに会った友人が、母親が認知症で今年の3月から一緒に暮らしていると言っていた。一時はうつ状態だったご主人も仕事に復帰したとさらりと話すところが彼女らしい。「結構一緒に生活できるもんよ」という言葉に、母だけでなく自分も含めて前向きになれた。
 
バリケード事件から月日が流れ、幼稚園組みがまたひまわりの種を植えようと集まったところから始まっている。
 
2012.10.09 15:39|
放射能に汚染されていない最後の楽園・アイランドへいつの日か抽選に当たって行くことを、無菌室のような建物で待ち望みながら集団生活をしている人々がいる。
そのなかのひとりであるリンカーン(ユアン・マクレガー)は、自分が人間に肉体のパーツを提供するために作られたクローンであることを知ってしまう。そこで恋人・ジョーダン(スカーレット・ヨハンソン)とともに外の世界へ脱出するが……。
 

この映画の設定は確か今から6年後の設定となっている。あり得ない話しではないとぞっとしていたら、IPS細胞研究で山中教授がノーベル賞を受賞という快挙に
ほっと胸をなでおろした。これで、クローン研究がかなりとどめをさされるのではないだろうか。クローン人間の悲しみや怒りは小説や映画でもかなり取り上げられて、最近は下火になっていた。映画アイランドの結末は解放されてハッピーラストだったが、オリジナルが生きている以上、このままで済むはずがないだろう。
クローンが生み出される瞬間の映像は、ぬるりとした感触が伝わり、子供を産んだ時の感覚で、赤ん坊だろうが成人だろうが命が誕生するのに変わりはないと思えた。クローンを注文した本人(オリジナル)が、自分の分身でそっくりなクローンをないがしろにするのは、とても私には分からない。
色んなことを問題提起するSF映画でした。
日本国内では「臓器移植に関する法律」と「人に関するクローン技術などの規制に関する法律」に触れることは間違いありません。
映画中の施設を観ていて、アメリカにあるとんでもないビジネスを思い出しました。
数年前のドキュメンタリーテレビ番組で、不治の病に罹った人が自分を冷凍して、治る治療方が確立したあかつきに解凍して治すビジネスを紹介していました。莫大な費用にもかかわらず、すでに冷凍漬けになった人が実在していたのです。覚醒して病気が治ったとしても、もはや両親、兄弟、友人の居なくなった世の中で、果たして幸福におもえるのかしらと思いましたね。
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