2013.04.30 18:17|
石神井台警察署の清水刑事は、ある警察署の受付で見覚えのある女性と出会う。彼女は、清水が担当したひき逃げ事件の被害者遺族だった。親友が行方不明のため、捜索願を提出しに来たという。「不倫の果ての失踪に違いない」と担当刑事は言うが、清水は強い違和感を覚える。そして、ひとり捜査を始めるが…。大切な人を守りたい―そう願う男がいた。人生をやり直したい―そう悔む女がいた。二人が出会った時、運命の歯車が狂い始めた。

 
図書室に平置きされていて装丁と題に魅かれて衝動借りしたのですが、やはりそれだけの作品でした。ついつい最後まで読んでしまった雨の一日。時間がもったいなかった・・・。
でもエピローグに書いてあった一文だけはとても頷けた。
母子家庭の息子が結婚相手に父子家庭に育った娘を連れて来て、母親が反対する件が小説中にあった。
そことは違う家のお祖母ちゃんが孫娘に語っていたセリフがある。
「ほら、あなたのお母さんは父子家庭育ちでしょ。小さいとき母親が死んじゃった。だから実の母親と比べることが出来ない。母親は自分一人。おばあちゃんはね、お母さんがここの嫁に決まったときしめたと思ったのよ」。
先の母親は母子家庭で息子を女手ひとつで育てた苦しみを知っていながら、片親であることで反対する。それにひきかえ、もう一人のお祖母ちゃんのしめたと感じる気概。受け取る温度差はいったいどこから来るのだろうか。
2013.04.23 15:33|

結婚するつもりだった恋人にふられ、会社では大失敗。人生のピンチに陥った32歳の未紀は、勢いでカフェを開くことになった。経験もスキルもなし、地道に働いて貯めたお金を全部はたき、借金までして資金繰りに奔走。食品衛生責任者の養成講習会を受け、物件を探して改装し、食器や椅子や備品を集めて、メニュー作り。次々難題を片づけて、なんとかオープンしたけれど…。
 
通常サクセスストーリに終わるのが定番なのに、主人公が廃業を決意するまでの話しです。しかし、ただの閉店ではなく、未紀は「ママ・カフェ」の仲間と知り合い次なる夢を追いかけてのエンドでした。
「失敗したからってそれが何?経験値が増えて語り草も出来て人生が豊かになる。それのどこが悪いの」「失敗したくなければ何もしないに限るのよ。失敗する確立が高くてもやらなかったら、成功する可能性も捨てることになる」
未紀が励まされたことばに私も共感。
あれこれやりたいことが多すぎて的をしぼれずに中途半端に転がりながら生きている自分をどうしようもない奴だと自己嫌悪していただけに、光明を見た思いで救われました。
夫に先立たれた母と伯母さんが「守りの人生をやってきた私たちだから」と、未紀の背中を押し、人生の先輩と貫禄を感じました。果たして私にはそういえる度胸はない・・・。無担保で融資してくれた伯母さんにきっちり返済する辺りは心憎い。料理の腕やスキルを持っていても店をつぶしてしまった同業者が見せる火花、一方で彼女にアドバイスしてくれる複雑な心境などキレイゴトで済まさない点が人間臭くて好きでした。
ひなたカフェ(未紀のお店)の壁を飾っていたノーマン・ロックウェルのポスターは、きっとこれだったのでしょう。サイトで探したらヒットしました。本のタイトルはボブ・ディランの歌「コーヒーもう一杯」から。もともとの意味は「one for the road」(別れを惜しんで一杯)。旅の無事を祈る一杯という慣用句をボブ・ディランがもじったらしい。日本にも似たような慣用句がありますよね。出かける前に「まあ、一杯お茶を飲んで行きなさい」。(ニュアンスは微妙に違うけど)国は変われど何処も同じだと思えばあったかい。  
 

 
 
 
 
2013.04.19 18:36|
 

1964年アメリカ
ショーン・コネリ
 マーク(ショーン・コネリー)が彼女が盗癖があることを知って結婚するのは、学生時代に動物生態学を専門としていたからだろうか。理由は不可解だったが、マーニーは美人で頭の良い女性だしなぁ~。最初は何よこの男はって思ってたけど、とことんぶりに感服させられた。
母と娘の確執を伏線に匂わせて(だいたい察しはつきましたが) 最後まで、観客をひっぱっていったのは さすがに名高いヒッチコックだと思う。 今時のもっと始末の悪い伏線でなくてほっとする。 これでもかという展開のサスペンスはついていけないので、母娘の情愛溢れる結末が私なりに良かった。同性であればこそ繰り返される母と娘の葛藤はどの時代にもある。髪をブロンドに染めた娘を「ブロンドは男をかどわす」と云いなじるセリフに、へぇー、そうなんだと新たな発見もあり。
 

1954年
 
評判が良いのを承知で敢えて感想を残しました。
期待はずれ・・・。結末を観客の受け取り方次第でどちらにも取れるような
描き方は、個人的に好きになれない。ストーリーテラーなるもの、はっきりと結末を付けるのが読者並びに観客に礼儀を尽くすことだろうと思うのが私の持論だから。起承転結あってこそ何を伝えたいのかが分かる。例え、自分の考えとそぐわなくても、観客は更にひきつけて感想を持つのだから・・・。
ただ、裏窓がその後の映画界や演劇に大きな影響を与えているのは、色んなシーンで感じられた。ああ、あの映画はこのシーンの影響を受けているだとか思い出されて気付きに面白かった。2作とも強烈な赤色が使用されていたが、奇をてらった裏窓よりマーニーの方が好きかも。
最もヒッチコックを有名にした「鳥」が、「マーニー」の1年後に撮られているのに納得がいく。
2013.04.16 18:34|

ほとんど観ない西部劇なのに好奇心でBSのチャンネルを合わせた。理由は、映画好きな年配が語るロバート・ミッチャムとジョン・ウェインを知らなかったから。自称映画が好きという以上、ジャンルを越えて観なくてはと思い始めている。
感想は予想通り。どうしてこうも主人公たちは仇討ちが好きで殺しあうのか分からない。お家(いえ)か友情のために刀かピストルを持って復讐に燃える彼らは、日本の時代劇に似ていた。好きな女には愛想をつかされ逃げられる結末はちょっと違うかな?
 
でもおかげで森田童子を思い出させてもらえた。 
童子の歌詞にあったロック・ハドソン!
♪~今夜は久しぶりに 君とロックハドソンのジャイアンツでも しみじみ見たい気持ちだね ♪~
当時ロック・ハドソンの名前は知っていたが、有名な「ジャイアンツ」(1956年製作)を観れるはずもない。ビデオなぞない時代だ。
大学入学時、学生運動も片隅に追いやられ乗り遅れてしまった自分を感じていた。今でも気だるい声と歌い方に魅かれる。暗い中でも比較的明るさを感じられ好きになった「雨の中のクロール」。私も同じように雨が降る中プールで泳ぐのが好きだったから、初めて聴いた時にぞくぞくっとしたのを思い出す。 運動音痴なのに何故か水泳だけはとても得意だった。昔からチームプレイは苦手だけど、水泳やマラソンのようにひとりでやる競技は今でも好き。
         
2013.04.11 14:19|

2004年製作アメリカ
監督・脚本:ジャレッド・ヘス
ナポレオン…ジョン・ヘダー
アメリカの片田舎に暮らす冴えない高校生のイケてない日常が独特のダルなリズムで綴られてゆく。アイダホの高校生ナポレオン・ダイナマイト。ルックスもダサければ頭も良くない彼は、当然のように学校でも友達もなくイジメにあってばかりの毎日。そんな彼にも、メキシコ人の転校生ペドロという友だちが出来た。女の子にモテたいペドロは無謀にも生徒会長に立候補、ナポレオンも彼の応援に精を出すが

先ずお洒落で遊び心満載のオープニングにやられました!
ケチャップやマヨネーズで料理に描かれたクレジットに惹きつけられ、思わずTVの前に座り込んでしまったほどです。オープニングとエンドロールに精魂を傾け、本編は脱力ムービーに徹していた所がミソのような気もします。ナポレオン、キップ、ペドロのぬるい男たちが、醸し出す雰囲気がまったり伝わって来る映画でした。
リコ叔父さんは・・・。2人を育てているおばあちゃんは良かったです。
しかも、主人公のナポレオン・ダイナマイトの名前は秀逸もの。
報道されているようなイジメが映画の中にもあるにもかかわらず、例の脱力感性でスルーしてしまうナポレオン君。あんな風に生きれたらどんなに良いだろう!できないから皆が願ってやまないのです。だから、アメリカでも予想を裏切って評判となり、、ナポレオン君のフィギュア (figure) やTシャツまで創られたのでしょう!
しかも彼を演じたジョン・ヘダーが2年間モルモン教の宣教師として日本に住んでいたと知り、さらに親近感が沸きました。実は学生時代に、無料で英会話を習うためにモルモン教会の英会話教室に顔を出していました。お祈りの時間は神妙な顔をして手を合わせていたんですよ。
 
 

 
マミイさんのイラストがあまりに素敵だったので了解を得て戴きました↑。映画を観る前は、ポケットから取り出しているのは、てっきりきらきら光る石と想像していたんですけど、何とポテチだったんです!オープニングのクレジットデザインにお似合いのイラストのように思えます。
03 | 2013/04 | 05
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -
プロフィール

しずく

Author:しずく
「いらっしゃいませ」
映画や本などの気ままな感想を残す備忘録に!
コメント歓迎いたします

最新記事

検索フォーム

カテゴリ

最新コメント

月別アーカイブ

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる