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2015.12.31 11:25|映画
ジョーブラック

アメリカ 1998年製作

名優アンソニー・ホプキンスに気の毒と思えるほどの冗漫な作品でした。若かりし頃のブラッド・ピットを眺めているにはこれほどまでに時間は要らないのでは?「YES」と囁くような声で登場する死神など、おっ好きかも!と思わせるほど掴みは良かった。ブラッドピットとの出会いあたりまではフムフムという感じで我慢できた。でも、くだくだと話が一向に進展せずにしびれを切らされました。早送りボタンを2度ほど押しました(失礼)。
感情移入できる登場人物が独りもいなかったのも大きな理由です。苦手とするサスペンスだって、同情したりそれなりに同調できる部分があるんだけどなぁ~。
ファンタジー要素を取り入れるのだったら、死神のジョーの役柄をはっきりさせるべきじゃなかったのでしょうか。本人や家族を含め『死』と向き合う経験がある人にとって(私自身もそうだったから)、死期を告知され残された時間はとても大切です。まず死を受用することから始まり、ビルのように会社経営に直接関わる人など仕事処理に追われるでしょう。家族との別れも当然です。死神・ジョーはビルを助け支える一方で、ビルの愛娘・スーザンに初恋をし、それだけでなく彼女をも現世から連れ去るというのです。ビルは65歳という年齢で早死にー、それだけでも悔やまれるのに、死神が身勝手な衝動で愛娘をも共連れすると聞いて、親の気持ちは暗澹たるもの。ジョーは人間界に初めて降りた?今まで選ばれた人を誘う使命を何回かしているはずです。無理な設定としか言いようがない。本作では死神が初恋をするのが肝となるのでしょうが、私には、生に対する冒とく、死を軽んじているかのようで不愉快になりました。(ブラピが冒頭で演じた好青年が轢かれる場面は残酷で唐突すぎ)。しかもラストで彼をまた現世に戻すとは何事じゃ。人の生死を自由にできるのだったら、閻魔様に(違った、デビルか?)ビルの命乞いをしてもらいたかった。
病院での黒人女性との出会いは唯一救われるエピソードでした。
本作には元となっている1934年の映画『明日なき抱擁(en:Death Takes a Holiday)』があるとのこと。あらすじを目を通しましたが、こちらはそれなりに良いのではないかと思っています。
いつか観る機会があったら鑑賞しましょう!

1934年公開 「明日なき抱擁」のあらすじをムービーウォーカーより

人間が死を怖れ、生命を惜しむのは何故か、生きていることには何か非常な魅力があるに相違ない……、死神はその魅力を知りたいと思った。或る夜、死神はイタリアのカトリカにあるランバート公爵(サー・ガイ・スタンディング)の邸に姿を現し、自分が人間の姿を借りて訪れるから宜しく、と依頼し、若し自分が死神であると人に告げたら、ランバート家を全滅させる、と老公爵を脅して姿を消した。それから数日後、約束の刻限に死神はサーキ公爵(フレドリック・マーチ)の姿を借りてランバート公爵邸を訪れた。その時から地上では「死」の現象が消滅し、秋だというのに薔薇の花が咲き、エッフェル塔から投身した男が微傷も負わぬという有様だった。ランバート公爵邸に遊びに来ていた伯爵夫人のアルダ(キャサリン・アレクサンダー)とその友人の米国人ローダ(ゲイル・パトリック)は、サーキ公爵を死神とは知らず、その端麗な容貌に魅惑され、色々と彼の機嫌をとってもてなす。その様を恐怖の念に駆られながら見詰めていたのは、ランバート公爵だった。老公爵は、死神の復讐怖さに傍観するより術はなかった。サーキ公爵は彼女らと或いは賭博場に、或いは競馬場にと、歓楽の時を過ごしたが、賭博や競馬に勝っても少しも興奮を覚えず、人間の気狂いの様になって騒ぐのが馬鹿々々しいものにしか思えなかった。アルダやローダが色々と掻き口説くのも、うるさいばかりだ。サーキ公爵は退屈だった。その有様を見て老男爵チェザレア(ヘンリー・トラヴァース)が人生最大の喜びは恋であると教える。サーキ公爵の恋の冒険は、かくて始まる。しかしアルダやローダを相手には何の悦びもない。サーキ公爵としての最後の日も終わる頃、ロンバート公爵の息子コラード(ケント・テイラー)の許婚グラツィア(イヴリン・ヴェネブル)が、サーキ公爵の前に現れた。彼はランバート邸を初めて訪れた夜、彼女を見てその美しさに心を打たれたのだが、今再びグラツィアに接すると、激しい胸のときめきを感じた。グラツィアもまた、サーキ公爵に心を惹かれ、やがて真剣な恋を彼に捧げる。コラードの憂慮と老公爵の恐怖とをよそに、一途にグラツィアはサーキを恋い慕うのだった。しかし死神のサーキ公爵も、彼女の美しさを地上から抹殺するには忍びなかった。彼は自分は死神であること、自分を愛するには死ななければならぬことをグラツィアに告白して、彼女を地上に留まらせようとする。しかし、グラツィアの愛は絶対で、動じなかった。かくてサーキ公爵が暗闇の世界に戻る時、グラツィアの姿も地上から消え失せるのだった。

原題も面白いので比べてみました。
「明日なき抱擁」は「Death Takes A Holiday」(死は休暇を取る)、「ジョー・ブラックをよろしく」は「Meet Joe Black」直訳すればジョー・ブラックに会ってみて?

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2015.12.23 11:38|映画
シンプルプラン

製作:アメリカ’98
原題:A SIMPLE PLAN
監督:サム・ライミ

タイトルは 『Simple Plan』だけど内容は至って『complex』。 ストーリーのラストにしても、登場人物のキャラクターからすべてにアイロニーの効いた作品だと再見しても思えました。好みから云えば後味が悪くbad印を付けたいのですが、人の内面に潜む澱のような物を鋭く突いてあるのは認めます。
ハンクは一見見習うべき男として描かれていますが、最終的に3人のうちで最悪の人物になってしまいます。いえいえ彼を窮地に追いやったのは妻のサラも・・・。サラだって平凡でどこにでもいるような妻。少し頭が弱そうなジェイコブは弟思いの兄でした。ジェイコブがハンクに両親の事情を語るシーンはこたえました。大学へ進学していたハンクは家の経済が困窮していたとはつゆ知らず、保険金を当てにした父が自殺を計るなどとは疑いません。
ハンクとサラは重い罰を背負ったままこれからの人生を生きていかねばならないなんて・・・。
犯した罪を忘れずに日常を耐えていくのが代償とは・・・。
最初からあのお金は使えない紙切れ同然のしろものー、シンプル・プランなんて端から成立しない計画でした。
2015.12.17 13:53|映画
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製作国 フランス/ドイツ
初公開年月 1933/02/

全寮制の女学校が舞台。14歳の少女マヌエラは幼いとき母を亡くし、軍人の父の手ひとつで育てられた。担任のベルンブルグ先生は威厳をもって接しながらも、慈愛に満ちた目で生徒たちをみつめていた。同室の少女たちも快く彼女を迎える。月夜の晩、マヌエラは仲間の一人にせがまれ、亡き母の想い出を語って涙する。そこへ注意に訪れたベルンブルク先生も同情して身の上を聞き、マヌエラを暖かく励ます。先生のおやすみのキスは皆の憧れだ。しばらくして、彼女の破れた下着を見かねた先生は自分のを一枚そっと手渡した。マヌエラは喜びに舞い上がる。学芸会で、マヌエラはシルラーの戯曲“ドン・カルロス”の主役を演じ、男装のマヌエラの熱演は皆を熱狂させた。その晩の食事に生徒たちにもワインが振舞われ、感激の美酒に酔ったマヌエラは周囲を仰天させる告白をした。「ベルンブルク先生を愛しています、私、幸福よ・・・」と。そして失神した彼女はその後先生と逢うことを禁じられた。絶望に立ち入り厳禁の階段を往くマヌエラ。手すりを乗り越えて・・・




昨夜観始めたのですが、途中で止め今日また観るのが待ちきれないぐらいに鷲掴みされました。小学高学年で読み何十年も経つというのに同じように感銘したことにも驚きます。
借りる時に偶然出会った知人に凄いタイトルのDVDを借りるんだと笑われました。”処女”って言葉は誤解されそう。確か私が小学校時に借りた本には「おとめ」と振り仮名が振ってあったような?乙女も今や死語かもしれないけれど、今だったら少しエキセントリックな女子学生ですむはず。女子学生の寮生活や日常が描かれていて共感を持てるシーンが結構ありました。胸を膨らましてボタンをはじけさせる特技を持つ女の子、厳格な院長先生のしぐさや声色を真似したり、学校を訪問した女王陛下に直訴すると云いながら言い出せずに皆から口だけだねと言い返されたり・・・。微笑ましく笑えるシーンも織り交ぜてあり女子だけの学園生活を彷彿させます。
同性映画と当時は騒がれたようですが、14歳の少女マヌエラがベルンブルグ先生に抱いた感情は、思春期特有の繊細な女の子にありがちな淡い恋慕のようなものだったと思えてなりません。特に彼女は母を幼い時に亡くしているのですからね。
マヌエラを演じた女優さんがとても良かったなぁ~。ベルンブルク先生が生徒たちの悪い点は厳しく戒めながら、凛とした態度で校長に臨む姿は見習うべきものがあります。
この映画が作られた頃にドイツではナチス党が第1党になり、1933年にはヒットラーが政権を握るようになって来る時代背景を考えると、単なる学園物ではないことも伝わって来ます。

1933年作なのにちっとも古臭さを感じない素晴らしい映画でした。そして何十年も前の私も褒めてあげたいなぁ~。
2015.12.16 16:27|映画
映画評雑誌

描かれているタッチは何べんかどこかで観たことがあるような雰囲気。杉浦さやかさんの「お散歩ブック」というタイトルの本です。ソフトカバーで炬燵に寝転がって眺めるにはもってこいと図書室から借りました。
早速広げると見出し画像のようなページ!
幸福(しあわせ)というタイトルの映画なのに、『ラストがシニカルなだけに怖い』の一行で締めくくられています。ゾクンと来ました!こんなのが最も怖い話なんだよな・・・。好みではなさそうですが興味がそそられます。
「欲望の翼」も未見でこちらも観たくなった。

DVDコーナーで懐かしい『制服の処女』という題名を見つけました。製作年は1931年で私が生まれる前のはるかはるか昔!なのに原作を小学校か中学生の頃読んでいます。学園もので印象深かったからタイトルが深く刻まれていました。たぶん「処女」の意味もはっきりしないまま読んだはず。タイムスリップして少女の頃の私に会いにいくつもりで借りて来ました。
2015.12.11 15:31|
DSCF5117.jpg

黒名ひろみ著「温泉妖精」、高橋有機子著「恐竜たちは夏に祈る」。どちらも介護職に関係している若者が主人公です。と来ると切実ですが、底抜けに明るい部分も描かれていて好きな作品でした.。
本谷さんの「異類婚姻譚」は結婚とはを考えさせるテーマ。40代位まで悶々としていた自身を振り返るような箇所がいくつかありました。文学賞を獲得した若い作家さんたちの作品は刺激になります。
「徘徊タクシー」の作者坂口恭平さんは作家だけでなく現実でもユニークなことをやっている方でした。

人間はつい目の前の現実を世界のすべてだと思ってしまう。でも、実はそうじゃない! 祖父危篤の知らせに故郷の熊本に戻った僕は、認知症の曾祖母と再会。彼女に導かれるように出かけたドライブで、徘徊老人を乗せて時空を旅するタクシー会社を思いつく。この世にボケ老人なんていない。彼らは記憶の地図をもとに歩いているだけなんだ。

ラストに書かれた星にまつわるエピソードに共感を覚え展望が開けるようで明るくなれます。熊本に行ったら訪れたい!



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