2016.09.20 15:02|映画

51RKAYp5SCL.jpg 1996年アメリカ映画



図書館で借りたにしては面白みがありました。

老いを静かに受け入れていくはずだったミルドレッド(ジーナ・ローランズ)に新たな風が吹きこみます。彼女を取りまく様々な世代の人生が交錯する中で、自らも成長に参加していく彼女。住み慣れた家を処分し、新たな人生を求めていくラストは爽やか。

ネットで少ない感想の中、本作の醍醐味を充分に語ってくれていて、共感を覚えたサイトを紹介。↓

http://www7b.biglobe.ne.jp/~magarinin/1997/10.htm


ジーナ・ローランズの出演作品をもっと観たくて、先ほどグロリアを借りてきました。


2016.09.06 16:07|映画

脳内

携帯小説の作家として生計を立てている櫻井いちこは、飲み会で出会って以来気になっていた青年・早乙女と偶然にも再会を果たす。彼女の頭の中では、「理性」「ポジティブ」「ネガティブ」「衝動」「記憶」という5つの思考がせめぎあい、声を掛けるか否かで会議を繰り広げはじめる。その結果、早乙女を食事に誘ったいちこは彼の部屋にまで押しかけて肉体関係を結び、やがて2人は付きあうことになるが・・・。



いちこが新しい恋愛に選択を迫られた際、脳内では老若男女の会議が行われる。いちこの脳内キャラクターには ネガティブや瞬間の感情の嬉しい、悲しい、ときめきなどを直截に表現する子供じみたキャラ、ポジティブさんらが居て、それぞれが話し合いの末に結論を出している。決裂すると黒い女 が登場するシーンは迫力あり。普段は会議に参加していないが、会議がまとまらない時に突如現れ、本能的な行為へ導く怖ろしい存在。ドラマテイックな登場はコミカルだが、自らの行動を振り返ると、本能に走るってこういうことかと妙に納得できた。

現実と脳内会議が織り交ぜ、お城まで出て来て来ると、これって昨年観た『インサイド・ヘッド』にそっくりじゃないの!どちらもDVD鑑賞なので、後から観た本作がパクッているのだろうかと危惧しながらも、でも本作がはるかに上回っているよと思いつつ。

観終えて、本作は水城せとなさん原作のコミックであり『インサイド・ヘッド』より前から書き下ろされた作品と分かり、ほぅ~ら見ろ。予想以上に楽しませてもらいました。

主演の真木よう子が最初に登場した時は、年齢的にも無理なミスキャストかなと思ったが、途中から違和感がまったくなくなった。さすが大女優さん!

“ネガティブ・池田”は、吉田羊さんが演じていて文句なしの適役でした(こちらもデビユー当時からのファン)。

「大切なのは誰を好きかじゃない。誰といる時の自分が好きか」というセリフで、いちこは自らの恋愛を選ぶ。自分を肯定できないと幸せになれないということの裏返しでもある。

でもなぁ~ご都合主義のラストはちょいと気になる。


2016.09.02 11:48|映画


原題Turist
製作年2014年
製作国スウェーデン・デンマーク・フランス・ノルウェー合作


2014年のカンヌで絶賛され全米で公開されるや外国語映画賞15冠を達成した、スウェーデン発のシニカル・コメディです。何といっても北欧三ヵ国の映画であるというところが肝心。これらの国って、日本よりも断然進んでいてジェンダーフリーが浸透していると思いがちだけど、意外や意外で、「男は頼れる存在」という刷り込みは払拭されていないということらしい。

フランスのスキーリゾートにやってきたスウェーデン人家族。スマートなビジネスマンの父親トマス、美しい妻のエバ、そして娘のヴェラと息子のハリーはフレンチアルプスにスキー旅行にやってきた。しかし、昼食をとっていた最中、目の前で雪崩が発生(実は本物の雪崩を防ぐために人工的に起こされたもの)。その時トマスは結果的に家族を残して避難してしまった・・・。その行動が「理想的な家族の父親像」を崩壊させ、妻や子どもたちから反発や不信を買ってしまうはめになる。

妻・エバはねちねちと彼の取った行動を知人や友人に話し、子供らは夫婦げんかする両親を目にして不安や軽蔑などの感情が渦まく。

この一家はいったいどうなるのか。

スウェーデン語タイトルはTURIST(旅行)で、インターナショナルタイトルはFORCE MAJEURE(不可抗力)。この2つのタイトルが巧い。それに比べ邦題は・・・。

家族を置いてけぼりにして逃げたと攻撃するエバに肩入れして観ている一方、しょせん人間は咄嗟に自分を守るのも本能じゃないだろうかと、トマスに同情を覚えながら鑑賞していた私です。

ラストが効いたね!

何とか休暇を終えホテルから空港へ戻るバスの中で、運転が危なっかしく不安なため、エバが抗議し、乗客はバスを降りて歩くことになった。エキセントリックなエバ~バスの中で母親に呼び掛ける娘より、誰よりも先に降車したのは事もあろうにエバ自身だった。(エバさん、あんた真っ先に下りたのが自分だったと気づいている?たぶん、気づいてないよね)。初見では私も気づかず、指摘された或る記事を読み再見して知りました。そして重たい子供を抱きながらの下山中、エバは夫ではなくワケありな知人男性に娘を託した。唯一降車しなかったのは、自由恋愛を謳歌する価値観が全く異なる女性だった。

色んなことを詰めすぎ難解なシーンもあるが、問題提起が豊富な作品だった。

「男は頼れる」と幻想を抱いて結婚する若い世代に是非観て欲しい。現実はそうでない。それを要求するのは自分勝手で自身が未熟だから。自戒も込めてますよ(笑)

(実は今春に観ていたのですが、下書きのままだったので追加記事にまとめ直しました。ケフコさんが自身のブログで紹介されていたおかげです。ありがとう!)



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