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2017.06.27 09:55|映画


2015年 韓国

ヒマラヤ8000メートル級14峰の登頂に成功した、実在の登山家オム・ホンギルと仲間たちの軌跡を描いた山岳ドラマ。引退した登山家オム・ホンギルのもとに、ヒマラヤ4座をともに登頂した後輩ムテクが悪天候のため、下山中に遭難死したとの報せが入った。誰もが地上8750メートルでの遺体回収を諦める中、ホンギルはかつての仲間たちを集め「ヒューマン遠征隊」を結成し、エベレスト山頂付近に眠る仲間の亡骸を探すため、記録に残ることはない過酷な遠征に挑む。


韓国映画はほとんど観ないのだが、夫と一緒に鑑賞するには共通のテーマで登山ジャンルが無難。

ヨーロッパの登山映画は哲学的な要素を取り入れ、山でも生をめぐって生々しい利害関係が展開されることもある。それに比べ、日本はどちらかと云えば人が踏みめないような雄大な自然を軸に、人間関係が従に描かれているような~。

あるいは単独行かパーティー登山かでテーマが絞られるのかも。私はパーティを組むのは苦手なので、そこでの心温まる触れあいより、過酷な状況で自分と対峙したり大いなる自然に浸るというようなテーマが好き。

本作は勿論「ヒューマン遠征隊」なので、韓国らしい濃い人間関係が熱く語られていた。前半はコミカルに、後半部は感動的に盛り上げてそつなく仕上がった作品だと思う。

私的には、仲間に大きな犠牲を払ってまで遺体を回収してもらうのは重荷と感じるだろうな。


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2017.06.24 16:23|

八月の六日間


40歳目前、文芸誌の副編集長をしている“わたし”。ひたむきに仕事をしてきたが、生来の負けず嫌いと不器用さゆえか、心を擦り減らすことも多い。一緒に住んでいた男とは、3年前に別れた。そんな人生の不調が重なったときに、わたしの心を開いてくれるもの―山歩きと出逢った。四季折々の山の美しさ、怖ろしさ。様々な人との一期一会。いくつもの偶然の巡り合いを経て、心は次第にほどけていく。だが少しずつ、けれど確実に自分を取り巻く環境が変化していくなかで、わたしは思いもよらない報せを耳にして…。生きづらい世の中を生きる全ての人に贈る“働く山女子”小説!


山の風景から醸し出される自然美や感じることの表現は言うまでもないが、きつい山登りの最中に「どうして来たんだろう」と後悔する心理描写に共感しながら読み進んだ。著者の北村薫さんはああ見えて山登りもしてるんだと疑いもせずに。ところが、彼のインタビューに『編集者に登山女子が多く、彼女らから話を聞いて書いた』とあった。へぇ~そうだったのかとたまげた。それぐらいに迫力あったし、私が山に登る雰囲気に近かったのだ。

この本には山好きと、本好きの要素が満載されていて全く私のために書いてもらったようで嬉しい。

主人公は山に行く時にリュックに2,3冊の本をしのばせる。本の紹介や彼女の周囲に居る女友達や山で知り合った人らとの会話。亡くした友人への切ない想い。

単独登山家として有名な加藤文太郎の言が懐かしかった。新田次郎の小説「孤高の人」のモデルとなった人だ。『臆病な心は先輩や案内に迷惑をかけることを恐れ、彼の利己心は足手まといの後輩を喜ばず、ついに心のおもむくがまま独りの山旅へと進んでいった』

文太郎の心中を察している件に、見つけられなかった自身の心を言い当てられた気がして再読しようと思った。

高校時代に所属していた演劇部のエピも心打たれた。高校時代に主人公が脚色したシェークスピアの「十二夜」を演劇大会に持って行き、審査員の大御所が上演された演目をすべて観ずに(居眠りしていた)評価されたことに不信感が募り、会場で指摘した主人公。それに応対した大御所の返事など興味深かった。

本が好きで山が好きなAに贈ろう!



2017.06.15 14:11|映画

アフリカの女王


監督: ジョン・ヒューストン(John Huston)
出演: ハンフリー・ボガート(Humphrey Bogart)、キャサリン・ヘプバーン(Katharine Hepburn)
米国アカデミー賞: 主演男優賞(ハンフリー・ボガート)

1951年 アメリカ・イギリス合作?


ローズが魅力的に描かれ楽しめるエンタメ作品だったと思います。原作は1935年ごろに上梓されているのに、ローズは現代にも引けを取らない女子力を発揮。時代には関係ないのかもしれませんねぇ~。タイトルだけの時は、アフリカの女王=ローズと勝手に想像しましたが、意外にもオンボロ舟の愛称でした。

アフリカ大陸が19世紀後半から西洋列強の植民地の狩場だったのに今更ながら唖然とさせられます。その頃の世界史を俄拵えで薄おさらいしました(汗)。

ローズが兄と布教していた宗教がメソジスト派というのに少し親近感を覚えました。最初にメソジスト派を知ったのは小説”赤毛のアン”でした。ウィキペディアによると、日課を区切った規則正しい生活方法(メソッド)を推奨したのが特徴的で、メソジストという名称は「メソッド」を重んじることから「几帳面屋」(メソジスト)とあだ名されたことに始まったらしい。そこにローズの人柄を見たような気がします。(アンの養い親であるマリラに似ているようでもあった。そう云えば彼らも兄と妹でしたね)

チャーリーから第1次世界大戦が勃発したのを聞かされたローズ。安全地帯に逃げ、川下の湖に浮かぶドイツ帝国砲艦ルイザ号を手製の魚雷で撃沈することを提案するほどの女性です。何も知らない無鉄砲さに半ばあきれながらも、勝ち気で前向きなローズに魅かれていったチャーリ―。狭い船上での男と女ー、恋に陥らずに難局を乗り越えられるはずがない(笑)。チャーリーの経験に裏打ちされた技術力や体力がなければ脱出はおろか魚雷もできなかったのは当然でしょう。ちょっと粗野でローズに振り回されつつ次第に意識するようになり好きになっていく。日常だったら出会えないまま不釣り合いのカップルだったかもしれない・・・。一見男が舵取り引っ張っていっているようで内実はそうでもないというのは珍しくはありません。

ラストで船上結婚式を挙げるのは時間稼ぎだろうと予想はしていたのですが、まさか”アフリカの女王”が土壇場でやってくれるとは!

同居している自然の美しさと厳しさが描写されているのに納得できました。迫力ある本物のライオンや猿、カバやワニの他に岸辺を彩る花々など雄大なアフリカ、いっぽう蚊と蛭に泣かされたり。

企画で兼題にならなければ手に取るのをためらってしまう旧い名作の数々。

ポールさんに機会を与えてもらい感謝致します。


2017.06.12 14:55|映画と本

夫が現役を退いて私の生活スタイルも影響を受けDVDを鑑賞する時間がなかなか難しくなりました。読書する分には人影があっても構わないのですが、映画は一人でゆっくりと鑑賞したい私です。

5月に読んだ本

みかづき(森絵都)☆☆☆★

まりしてん誾千代姫(山本兼一)☆☆☆☆☆

書店ガール(3、4)(碧野圭)☆☆☆☆☆

4月に観たDVD

のぼうの城☆☆☆☆☆

コンタクト☆☆

最高の花婿☆☆☆☆



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