--.--.-- --:--|スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2017.07.29 16:20|映画


1942年/アメリカ 

監督:ウィ リアム・ワイラー

ラストが牧師さんの説教はともかく空爆で壊れた教会の天井に飛行部隊をとらえた映像に、「えっ、これは戦意高揚映画だったのか」と少々落胆。でも、結末が戦意高揚作品だからとすべてにダメ出しをしてはいけないと思いました。イギリスの片田舎に残る階級社会をもまじえて描いてあるので、単なる戦争高揚物に陥っていません。

戦争前夜の田舎町に住むミニヴァー家。中流家庭とは云うけれど裕福な生活ぶりをにおわすところから始まります。でも、彼らは町の人らからは慕われていましたね。

主人公でもありタイトルにもなっている『ミニヴァー夫人』。この題名が上手く使われているのに舌を巻きます。薔薇の名前に用いられていますが、『ミニヴァー夫人』は息子の妻になるキャロル(テレサ・ライト)にも該当していて、薔薇展覧会に繋がっていく展開は巧くできていました。

キャロルは素敵な娘さんで好感を抱きました。



スポンサーサイト

タグ:http://anoken.blog18.fc2.com/tb.php/267-b8a4f124

2017.07.20 09:48|映画

ブルックリン


2015年 アイルランド・イギリス・カナダ合作



1950年代のアイルランド。小さな食料品店で働いているエイリシュ(シアーシャ・ローナン)は、偏見だらけで口うるさい店主に反感を覚えているが、他に働き口はない。しかし優しい姉がアメリカで働くチャンスを与えてくれる。ニューヨークに着いたエイリシュは、アイルランド移民が多く住むブルックリンで暮らすことに。昼は高級デパートで売り子として働き、夜はブルックリン大学の会計士コースで学ぶ日々。ある日、ダンスパーティーでイタリア移民の青年トニーと出会い、次第に充実した日々を送るようになるが家族の悲報が届き、故郷に帰るエイリシュ。アイルランドに帰郷した彼女を待ち受けていたのは、ジムとの運命的な再会、そしてもう一つの幸せな人生だった・・・



主演のシアーシャ・ローナンは「グランド・ブタペスト・ホテル」で気になっていた女優さん。何と「つぐない」でブライオニー役も演じていたとは・・・。全く気付かなかった。

たくましく生きていく女性は好きですが、恋人と夫を天秤にかけたようなエイリシュの生き様にはついて行けなかったあらゆる場面で彼女の心情が理解できませんでしたトニーやジムを愛していたのだろうか?


(今年の春に観ていました。気になる映画だったので備忘録として残すことにします。またいつか再見するかもしれません)





2017.07.15 11:59|映画


2016/アメリカ 
監督・製作:クリント・イーストウッド 主演 トムハンクス

2009年1月15日、乗客乗員155人を乗せた航空機がマンハッタンの上空850メートルでコントロールを失う。機長のチェズレイ・“サリー”・サレンバーガー(トム・ハンクス)は必死に機体を制御し、ハドソン川に着水させることに成功。その後も浸水する機体から乗客の誘導を指揮し、全員が事故から生還する。サリー機長は一躍、国民的英雄として称賛されるが、その判断が正しかったのか、国家運輸安全委員会の厳しい追及が行われる。


事故当時、機長が奇跡の生還を成し遂げヒーロー扱いで褒めそやされていた記事はまだ記憶に新しい本作が公開された昨年も、テレビや新聞などで盛んに話題になった。売り込みフレーズは『実話をベースにした』だった。それをまともに受け、真実は違っていたのだと長く勘違いしていました。白髪で穏やかな表情のパイロットのトムハンクスは、本当に彼なのと疑いたくなるぐらいの化けぶり。物静かでヒーローとは思えない行動や言動が映し出されると、もしかすると裏に何かが隠されているのではないかと勘繰りたくなる。公聴会などが開かれるシーンにやはりそうだったのだと騙され、後味の悪い結末が待っているのだろうと考えた。やはり彼は誤ったヒーロだったのか・・・。

原題は彼の名前から『サリー』。

本作は後に機長・サレンバーガー(サリー)が著した原作を基にして描かれたフィクションだったと解り胸をなで下ろしました。

サリーを演じるトムハンクスは苦手な男優さんだったが、「ブリッジ・オブ・スパイ」以来好きになっている。



2017.07.07 14:01|

book1357.jpg


なぜ金子みすゞは自殺したか。大正ロマンと昭和モダンの時代を生きた詩人の光と影。実弟・上山雅輔の日記に基づく、画期的伝記小説!国民的詩人・金子みすゞはいかに生きたのか。実弟・上山雅輔の目を通して描く、画期的伝記小説! 実の姉と弟でありながら、金子家と上山家で別々に育てられたみすゞと雅輔。互いを深く理解し、芸術を愛する友として過ごした青春時代、そして内に秘めたる恋心。姉はなぜ自ら死を選ぶこととなったのか――。後に脚本家となる雅輔が残した日記を読み解き、大正ロマンと昭和モダンの時代を生きた詩人の光と影に迫る、衝撃のドラマ。



1、 みすゞは童謡詩人として知られているが、私が知っていた『童謡』と本書で語られている『童謡』とは多少違った。童謡は大正中期から昭和初期に白秋、八十らがそれまでの文部省唱歌を批判して作成し運動によって普及させ、文芸的要素を多く含んでいたらしい。しかし童謡は読む文芸から唄う音楽となっていく。だから、金子みすゞさんの詩集を知り、童謡というより詩人のイメージが強く”童謡詩人”と呼ばれる所以が理解できた。


2、 雅輔が15歳の時に影響を受けた詩も印象的だったので掲載します。


只一人(後藤静香作 詩集『権威』より)


人生は

只一人行く旅ぞ。

最後の頼りは

淋しくとも自分だけである。

只一人行くべき自己と知ったとき

どうして粗末にされようぞ。

どうして充たさないでよかろうぞ。

どうして高めないでよかろうぞ。

3、みすゞの才能を最初に見つけた西條八十氏がヨーロッパ留学を機に衰退していく童謡を離れ、時代が戦争に呑み込まれる中で戦時を称えるような作風となり、終戦後は流行歌の作詞者として名高くなっていく変遷も興味深い。

4、実際は弟だった雅輔とみすゞの2人の関係性は複雑だっただろう。お互いライバルで励ましあいながら才能が開花しそうになると妬ましくもなる・・・。九州の片田舎では書籍や映画の話をできる者も少ない。

養父の松蔵は雅輔が放蕩しても不本意ながら経済的な援助を続けた。雅輔もみすゞの夫だった敬一も苦しくなると花街へ出かける日々ー、みすゞの周りの勝手な男どもに嘆きたくなる。

みすゞの世界はあまりにも狭すぎた。仙崎と下関から飛び出していたらもっと彼女の才能は羽ばたけただろうにと臍を噛む思い。みすゞが今の時代に生まれていたらとも考えたが、雅輔の妻になった容子は違う生き方。雅輔は妻・容子と娘らと共に劇団若草を立ち上げ、みすゞの遺稿集を出版し、世にみすゞの存在を知らしめている。



2017.07.05 10:34|映画

 

2014年インド製作

監督 ラージクマール・ヒラーニ


留学先のベルギーで恋に破れ、祖国インドのテレビ局に勤務するジャグー(アヌシュカ・シャルマ)は、ある日黄色いヘルメットをかぶって大きなラジカセを持ち、さまざまな宗教の飾りを身に着け、チラシを配布する男(アーミル・カーン)と出会う。PKというその男は神様を探しているらしく、興味を持ったジャグーは彼を取材する。しかし、PKが語る話は途方もない内容で……。


『きっとうまくいく』の監督と主演者の2人がタッグを組んだ作品だから”きっと面白い”に違いないと迷わず手にしました。

予想通り、最高に素晴らしい作品に出会えた喜びの余韻があります。

宗教をパロディ風に仕立て上げながら信仰とは何かをきちんと掘り下げていく構成、テクニックは見応え充分で、SFコメディジャンルに相応しかった!

主人公(アーミル・カーン)は宇宙からやってきた宇宙人。彼を知る人々は、地球のことを何も知らないで取る彼の純真無垢な行動が奇行に見え、『pk』と呼びます。『pk』とはサッカー用語でなく酔っ払いという意味でした。目玉をぎょろつかせる場面はまるで歌舞伎のにらみをきかせた見得を切ったような演技。あのりゅうとした筋肉を見せつける主演のアーミル・カーンは何とも52歳でした!


20150505081340.jpg


冒頭のTVリポーターのジャグーの果たせなかった恋から始まり、「神/宗教」という重く深遠なテーマを核にどんなラストを準備しているのだろうか。やってくれましたね!pkがジャグーに寄せるほのかな想いを通して、わかり易い結論が導かれていました。

コミカルなエンターティンメントを装いながら神と宗教の本質に迫まった作品だと思います。ジャグーも今どき珍しい女優さんのショートカットが似合い素敵でした。

06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
プロフィール

しずく

Author:しずく
「いらっしゃいませ」
映画や本などの感想を気ままに書いています。
コメント歓迎いたします

最新記事

検索フォーム

カテゴリ

最新コメント

月別アーカイブ

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。