東京物語

2013.08.20 15:22|

 
山田監督が小津安二郎監督に捧げた映画。
この直前に「マリーゴールドホテルで~」を観たばかりなので、主人公たちの年齢も似かよっている彼らが、夫婦二人で遠住みの子供たち夫婦や息子、同郷の友人に会いに行く設定が大きく隔たっているように感じられた。
たぶん、東西の文化の違いばかりが理由ではないだろうが・・・。
登場する子供たちは決して冷たく描かれていない。長男や長女は自分たちの生活を優先し、父親周吉から疎んじられていた次男がその恋人と共に周吉の面倒を見て寄り添ってやる。どこにでもありふれている日本のパターンにも思えた。
母親や妻の死を淡々と受け入れ、また前に進みだす家族たち。どちらが良いとか悪いとかでいうのではなく、これも又人生を送る方法なのかもしれないとしみじみ思えて来る。
先週テレビ番組でやっていた集計結果が意外で驚いた。世界で日本人が墓参りをするのは最下位で、各国に比し祖父母を愛おしい気持ちも低かった。信じて疑わなかった「美しい国、日本」は刷り込まれた幻想だったのかもしれない。実際自分の胸に手を当てて考えてもそうなのだ・・・。
「この国はどこで間違ってしもうたんじゃろうなぁ」「 もうやり直しはでけんのかいな」繰り返しながら、酒場で旧い友人と禁酒していた酒をあおりながら愚痴を言う周吉のシーン。3、11後撮られ直したと云われるこの作品、監督の一矢報いたいセリフだったのだろう。
 
 

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