風立ちぬ、いざ生きめやも

2013.08.14 17:22|

今夏のジブリの作品のコマーシャルは鼻につきます。(実際に観ないことには何とも言えませんが・・・)。原作の堀辰雄著「風たちぬ」は小学生時代に読んで結核を患った若いカップルのはかなく美しい恋愛物語としてしか残っていません。読み直さなくてはと思いつつ、ジブリの「風たちぬ」はどうなっているのだろうかと思っていたら、たまたま山口百恵と三浦友和コンビでやっていて、オンエアーで観ました。(ちっとも興味がなく観ていないシリーズ)
若い2人サイドでなく、どうしても両親の立場や時代背景などを考えてしまいました
。あの時代に生まれた人たちは、巡り会わせが悪かったで片付けられないものがあります。戦争にまっしぐらに向かっている時代の狂気に、反対を言えない辛さは想像しただけでもおぞましくなりました。現代だって同じかもしれません。それ以上に、叫んでも無駄だという虚無感にアクションを起こす気力さえ萎え、目をつぶり逃げてしまっているような気すらします。
今朝の新聞で知ったのですが、日本人戦没者の軍民は300万人で、戦争末期に激増し最後の一年間に200万人近くが落命しているんです。しかも特攻、沖縄、空襲、原爆はなどの悲劇はこの間に起きていました。
 NHKでの零戦の取材番組も観ました。
日本の零戦は機体もフライパンより薄く造られ、操縦者を守る手立てはまったくないのです。それに比べアメリカのグラマンは14倍の厚みで造られ、何よりも操縦者本位に設計されているのです。軍部の命令とは云え、あまりにも酷な設計ではありませんか!
『風立ちぬ、いざ生きめやも』はフランス人ポール・バレリーの詩『海辺の墓地』の一節から、堀辰雄が引用したエピグラフ。文法上あれこれ云われますが、「風が立った、さあ生きなければならない」という意味で、生きることへ自分を励ます強い意志を顕した言葉として、爽やかに響きます。

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