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喜劇 にっぽんのお婆あちゃん

2013.02.14 16:41|
監督:今井正
原作:水木洋子
1962年作
 

 
 とても50年前の映画には思えない!
今見ても十分楽しめ、考えさせられる映画でした。「喜劇」とはいいつつも、老人問題をからりとそれでいてシニカルに描いてありました。老人ホームを抜け出したくみ(北林谷栄)と、家出をしてきたサト(ミヤコ蝶々)の二人の老婆が、浅草で出会い意気投合し、一日を過ごします。焼き鳥屋でビールを飲み、化粧品のセールスマンをひやかしたりしながら、死に場所を求めて隅田川や都電をさまよいます。最後はサトが「国に面倒見てもらう」で幕を閉じますが、さて50年後の現実(いま)はそれより悲惨かもしれませんね。
撮影当時、北林さんは50歳、蝶々さんは41歳だったのが信じられないほど老婆を演じきっています。顔だけでなく逃げる後姿の腰が引きよろよろの足取りが巧いのです。ちょっとだけでしたが、木村功の化粧品セールスマンの演技も見事でした。
焼き鳥屋の従業員(十朱幸代が19歳)らとの交流もほのぼのとして好き。
今まで敬遠してきた旧い作品 「三等重役」「社長三代記」「喜劇 女は度胸」らも観ましたが、意外と面白く観ている自分にびっくりもしています。
ノスタルジックな昭和の雰囲気に浸っているこの頃です。


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