七人の侍

2013.01.19 17:05|

 
何てすごいすごい映画なのだろう!堅い映画なのかと思いきや娯楽性も充分にあって長い時間を感じさせませんでした。村人たちのセリフが聞き取りにくくて困っていたら、途中で字幕表示のボタンに気付きました。
さすがに世界中の映画界に影響を与えただけのことはあります。ブログdeロードショーで取り上げてもらわなかったら絶対に観なかったでしょうから、感謝、感謝です。
すでに感想は語り尽くされているので、敢えて私がレビューを書くことはないのでしょうが・・・。
ラストを、勘兵衛が「今回の戦も負けたな。勝ったのは百姓たちであり自分たちではない」と言い、志乃が勝四郎のそばを通り抜け田植えに加わり田植え歌で終えたのは良かったですね。痛めつけられながらも図太い強さを併せ持つ農民たちの表裏ある描き方が秀逸でした。当時の百姓は武装していたとの説もあり、時代背景を追ってみました。豊臣秀吉が「刀狩り」を行い士農工商と身分制度をきっちりと敷いたということは、それまではお百姓の帯刀も許されていたということの裏返しでしょう。
志乃と勝四郎が出会った花畑に咲いていたのは小菊のようでした。あれだけ小菊が里山に群れ咲くだなんて見入りました。植生なのか、それとも撮影のために植え込んだのだろうか。
勘兵衛が久蔵を「己をたたき上げる、ただそれだけに凝り固まった奴」と評したセリフは、そのものずばりでぐさりと突いていましたね。
 
追加  最近、ラジオで作家・平野啓一郎さんが「分人主義」という言葉を使われていて興味を覚えました。人間は分割不可能な「個人」(in・dividual)でなく、分割可能な複数の「分人」(dividual)で構成されていると捉える考え方です。http://d.hatena.ne.jp/modmasa/20070525
その影響からでしょうか、七人の侍たちの中にそれぞれの私が投影されているようでもありました。
久蔵に惹かれたので、拙い一首を最後に・・・。
            
久蔵の早く去り逝く展開に心痛みぬ世の習いとて

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