スポンサーサイト

--.--.-- --:--|スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「太陽がいっぱい」

2012.10.17 14:04|
マット・デイモンの「リプリー」は観ていましたが、本家本元の「太陽がいっぱい」は観ていませんでした。きゃあきゃあ騒がれ物には引く傾向があるので、アランドロンは甘いマスクだけで役者としてはたいしたこともないのだろうと、またまた勝手な思い込みからです。でも最近はやはり話題作となった作品は観ることにしようと、スタンスを変えましたから録画しましたね。
やっぱり「太陽がいっぱい」は名作でした!
マルジュの愛も掴み浜辺で「太陽がいっぱい」と嬉しそうにつ
ぶやくシーンから、フィリップの死体が絡み付いて上がって発見される幕切れは圧巻でした。逮捕されるシーンなど映さず、
一艘の古びた帆船が海に浮かびFINの文字がスクーリーンに映し出され音楽が流れて来る・・・。
余韻が残る名ラストでした。
頭は切れるが、貧しい境遇に生まれ屈折した劣等感と自意識を持つトム・リプリーを、若いアラン・ドロンが見事に演じていました。端正な顔立ちで野心家、翳りを持つ青年は正にアラン・ドロンが今からスター階段をのし上がって行くのにぴったしの作品でした。
トムは自分とは大きく境遇の違う放蕩息子のフィリップへの怒り、嫉妬から殺意を膨らませていったと、私は思いましたが、淀川さんは面白い見方をされていました。その有名な淀川さんの解説を紹介した記事を興味深く読んで、また続けて再見しましたが、残念ながら私にはホモセクシャルは感じ取れませんでした。
今回もアランドロンの眼は捨てられた子犬のような眼に見えました。
フィリップの犯行は、一瞬計画的にも見えますが、行き当たりばったりでその場しのぎのようにも見えるところが哀れです。観客の心をとらえたのは、彼が決して今で言うイケメンだからだけでなく、そういう犯行に及ばざるを得なかった心情が少しは理解できるからでしょう。だって、フィリップの持つ財力はあまりにも莫大で、船着場で荷物運びをして家計を助けている少年らとの差は余りあるものがありました。フィリップの尊大な物言いと、両親のくれたお金を自分の金と称して湯水のごとく使っている姿や酔狂なお遊びはもっての他です。
若い青年の持つ上流階級への憧れや復讐にシンパシーを感じるのは、日々を地道に暮らしている庶民の心に渦巻いている 葛藤の表れでしょうか?
 

コメント

非公開コメント

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
プロフィール

しずく

Author:しずく
「いらっしゃいませ」
映画や本などの感想を気ままに書いています。
コメント歓迎いたします

最新記事

検索フォーム

カテゴリ

最新コメント

月別アーカイブ

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。