嘆きのテレーズ

2012.10.02 11:25|
随分昔にシモーヌ・シニョレがアランドロンと共演した「燃えつきた納屋」を観ています。やや吊り上った目に怒りを含んだ表情だったのに、「嘆きのテレーズ」ではこんなにも美しい方だったかと驚きました。ほとんど筋は覚えていないのにシモール・シニョレの老練な演技だけはしっかり記憶に刻まれていました。その時のイメージが強く、一瞬S・シニョレは姑の役かと疑ったほどです。強請る水兵より、半身不随となり口が利けなくなった義母のシルヴィの疑惑に満ちた目がずっとずっと怖かったのは本当。お前たちの犯行だとお見通しというぎょろっとする目に、テレーズはぞっとしたはずです。
マザコンの夫も含め、男性陣がおっとりとしているのに比べ女性陣の姑とテレーズの怖いこと!テレーズはローランと手を切るつもりだったのに、水夫に強請られてローランと会います。ローランは「君が会いに来てくれたきっかけをもう一度作ってくれた水夫に感謝する」というようなセリフも言っています。私は水夫を殺してしまうのかとはらはらどきどきしていました。現代だったら再犯を重ねるところですよね。
強請った水兵も悪人に描かれていず、手紙を気にして死んでいく件は時代を感じさせました。ローレンにしても殺すつもりはなくてたまたまそうなってしまったというか運命の歯車が狂ったという描き方。やはりまだ人ががつがつしていない1950年代の様相を帯びていて好感が持てました。製作は先日観た『煙突の見える場所 』と同じ頃です。
あのころの女優さんは、シモール・シニョレだけでなく邦画も含め独特な魅力を持つ女優さんが多いと感じました。顔つきがきりっと引き締まり、凛としていて背筋が伸びているような!
 エミール・ゾラの原作「テレーズ・ラカン」を、現代風に変え、事件の目撃者の水兵創作してテレーズを脅迫するというサスペンス設定にしてあるそうです。
「燃えつきた納屋」のシモーヌ・シニョレは左下の女性。
 

 
「燃えつきた納屋」を検索すると~。
『S・シニョレは50台の老婦人役を見事に~』という文章が目に入り、笑ってしまいました。若い時分に観ていて、今は私自身が映画中のシニョレと同じ年頃と思うと複雑です。是非「燃えつきた屋根」を再見したいと思う気持ちが募っています。今だったらどう感じるのかな?
 
★彼の人が好きだったとふ往年のシモーヌ・シニョレに漸(ようよ)う出会う

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