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煙突の見える場所

2012.09.20 15:24|

 
ストーリー
椎名麟三の小説『無邪気な人々』を小國英雄が脚色、五所平之助が監督し映画化した。場所によって三本にも四本にも見える、通称“お化け煙突”がある北千住。足袋問屋の緒方隆吉は、戦争で夫が行方不明になってしまった弘子と、安い貸家で一緒に暮らしていた。弘子は競輪場の両替所で働いて貯金をしていたが、隆吉にはそれが面白くない。貸家の2階には、税務署で働く久保健三と、街頭放送所のアナウンサーである東仙子が下宿をしていた。ある日、緒方家の縁側に赤ん坊が置き去りにされていた。弘子の元夫である塚原のしわざらしい。隆吉と弘子は仕方なく赤ん坊の面倒を見ることになった

 
原作の『無邪気な人々』というタイトルと、この映画が作成されたのが私の生まれた年だったのでその頃の日本を知りたいと思い観始めました。見上げる場所によって本数が変わるこのお化けトンネルの存在は知っていましたが、例の東電のものだったとは!市井の人々の生活が溢れかえる生活音を交えて描かれていました。間借しや電気屋、宗教の信者などが壁一枚隔てて住んでいる雰囲気は私の記憶にもあります。戦後の傷跡がまだかなり影響していて、弘子は死別していたと思って結婚しましたが、その前夫は生きていて結果的には二重結婚をしていたと気づきます。この辺まではサスペンス調で、弘子は何かを隠しているのだろうかとも思わせます。赤ん坊の登場で緒方夫婦だけでなく、2階に間借りしている建三と仙子も巻き込まれてゆくのはこの時代だからでしょう。同じ屋根の下に住むというのは擬似家族同然です。4人が色んな顔を見せるのは、お化け煙突が見方によって本数が異なって見えるというのと同じだと、何回も煙突を描写することで表していました。
一面的に人間を見ることに意味がなく、一方様々な側面を持つということは怖くて不気味なモノでもあるはずです。不可解なまま映画にしたところがこの映画の魅力なのでしょうか。
正直、この時代に複雑な感覚をとらえた映画が作られていることに驚きました。(失礼ですよね)

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