1967年岡本喜八監督  日本のいちばん長い日

2015.08.21 11:33|

1967年 岡本喜八監督
ブログdeロードショーで取り上げられなかったら、岡本喜八さんは知らない監督さんでした。彼の作品を調べている内に「日本のいちばん長い日」と「東京裁判」を混同していたのに気付いた私。miriさんが観やすい映画だと評されていて、原爆忌、終戦記念日の夏に再挑戦しようと狙っていたらオンエアーされ喜び勇んで録画。
ところが、BDディスクが劣化していて途中までしか撮れていなかったのです!レンタルしようにも今夏リメーク版が上映されているためか、貸出しが続き番が回って来ずにがっかり。後半を観たい気持ちは逸るばかりですが、取りあえず途中までの感想を書き留めておくことに。

ポツダム宣言に対する政府の遅すぎた対応で広島や長崎に原爆が落とされた・・・。今更ながら怒りが湧き上がります。政府がもっと早く交渉を真剣に検討し軍部を抑えていたら避けられた悲劇でした。落とした国だけを責め立てるのはお門違いも甚だしい。
先日のテレビ終戦番組でも、玉音放送後も軍部は攻撃を止めなかった事実が報道されていました。本土決戦を望む軍人たちの中に、決然と反対意見を述べた人らも居てその勇気に驚きます。彼らに共通していたのは文科系大卒での軍人だったとか。現在文科省が文科系学部を益がないので減らそうとしている動きがあります。学問を益、不益で判断する国はなんて愚かしい!科学は戦争があるたびに目覚ましく進むらしいのですが、きな臭く感じていた私には、いっそう危機感が募りました。一部の人たちにより国家の運命が握られてしまう現実を、こうして知れば知るほど虚しくなります。
畑中少佐を演じていた黒沢年男、横浜警備隊大尉の天本英世ー、彼らから放たれる狂気に背筋が寒くなる。
モノクロ映像がすこぶる効果的。それぞれの顔の陰影が表情を表わし、自転車を漕ぐ背に広がる汗じみ、舞い上がる土埃など、70年前の今頃を想像しながら観ていると、まるで”日本のいちばん長い夏”の日々に私も遭遇しているようだった。外で啼いているつくつくぼうしや油蝉に夢か現か分からなくなっていきます。
昭和天皇の映し方も椅子にもたれた手や後ろからなど身体の一部分だけをクローズアップしたり、声だけの登場だったりで、当時の神格化された天皇感が良くとらえられている。
凄いなぁ、岡本監督って、知らなかったよ!
早く後半部を観て、現在上映中のリメーク版と観比べたい気持ちでいっぱいです。


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