父と暮らせば

2012.08.09 12:25|
 
今日は長崎の原爆祈念日。原爆が落とされた11時2分、一斉にサイレンが鳴り響き、市民は黙祷を捧げる。このサイレンは日本全国に聴こえることはない・・・。日本の中で、8月6日と9日両日の受け取り方の落差をとても感じられるのは、私が県外から移り住んだ者だからだろう。

せめて年に一度はきちんと原爆に向き合おうと、6日にBSでオンエアーされたのを録画していた。
予定通りサイレンが鳴る11時2分前に見終えた。映画の舞台は広島だが長崎もまったく同じだっただろう。
 

 東京に住む吾子(あこ)の言う原爆忌のサイレンはここには聴こえない
 
内容 
1948年夏、広島。原爆によって目の前で父・竹造を亡くした美津江は、自分だけが生き残ったことに負い目を感じ、幸せになることを拒絶しながら生きている。そんな彼女の前に、竹造が幽霊となって現れた。実は、美津江が青年・木下に秘かな想いを寄せていることを知る竹造は、ふたりの恋を成就させるべく、あの手この手を使って娘の心を開かせようとするのだが、彼女は頑なにそれを拒み続けるのだった。しかし、やがて美津江は知るのである。瓦礫の下から助け出そうとする自分を、なんとしても逃がそうとした父の想いを。自分の分まで生きて、広島であったことを後世に伝えて欲しいという父の切なる願いを。こうして、美津江は生きる希望を取り戻し、それを見届けた竹造は再びあの世へと帰って行くのだった。
 
ずっと敬遠して観て来なかった映画だったが、思っていた以上に良かった。私は、宮沢りえは男が描く理想の女性を演じさせられていると思っている。彼女の透明感あふれる美しさを引き出す監督に出会って欲しいと今回も思った。あれほどの美しい娘に「おとったん、ありがとありました」を云われたら父親冥利に尽きるだろう。映画の中で、その美しい彼女が、亡くなった友人らと比べて見劣りがするので自分は生きていてはいけないのだというセリフは浮き上がってしまう。違う女優が演じていたらすとんと受け入れられて共感を得られたかもしれない。際立つ美しさが邪魔をしているような気がした。
 
原田芳雄がお父さん役だったのは(知らないで観たため)もうけものだった。さすがに井上ひさしならではの演劇仕立てで、先日観た「大鹿~」とだぶり引き込まれてしまった。
来夏は黒木和雄監督の『美しい夏キリシマ』を観たいと思っている。理由は監督と同郷の霧島をどんなふうに撮っているのかを観たいから。8月には反戦映画を自分に課して観ようと心がけている。
 

 映画の中にあった宮沢賢治の星めぐりの詩です。 
 
 
 
あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の  つばさ
あをいめだまの 小いぬ、
ひかりのへびの とぐろ。

オリオンは高く うたひ
つゆとしもとを おとす、
アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち。

大ぐまのあしを きたに
五つのばした  ところ。
小熊のひたいの うへは
そらのめぐりの めあ

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