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大鹿村騒動記

2012.07.25 10:22|
演劇や音楽などライブ物を扱った映画や本は言わずもがな手が出てしまう。原田芳雄の遺作となった映画でもあるこの作品は歌舞伎だが、長野県・大鹿村に伝わる村歌舞伎とそこにかかわる人々の悲喜こもごもを描いたものだった。原田芳雄の村歌舞伎を撮りたいという猛烈な意気込みがあったと記者会見で聞いた記憶がある。観終えた後、彼の熱意が伝わる映画だった。

シカ料理専門店を営む善(原田芳雄)の前に、18年前に駆け落ちをして村を離れた妻・貴子(大楠道代)と幼なじみの治(岸部一徳) が現れる。貴子は認知症が進み記憶を失っていたのだが、善はそんな貴子を治ともども店に住まわせることにした。善が治に「18年前、俺は大切な人を2人失って実に困ったよ。いつもおまえに相談して聞いていてもらっていたんだものな~」はなかなか。この3人、恋敵なのにひょうきんで笑わせるのだ。貴子は病気が進み治を善と勘違いして、自分が駆け落ちしたことなど忘れてしまっているのだから。老境に入ったからか、3人の演技が掛け合い漫才のようなドタバタを演じ、シリアスな問題を可笑しくて楽しく見せてくれた。
私は、岸辺がタイガース時代からジュリーはさておきサリー(岸辺一徳)を好んだ。あの大人しそうな彼がこれほど変貌を遂げるとは、私の目に狂いはなかったようだ(笑)。大鹿歌舞伎の公演を目前に女形の一平(佐藤浩一)が土砂崩れに遭遇した。貴子は駆け落ちする18年前まで演じた役のセリフだけは記憶していたので、急遽代役として舞台を務めることとなった。

舞台上で善と向き合うときだけ昔の姿に戻る貴子。歌舞伎の中で、平家の落武者・景清を演じる善に対して、源氏に嫁いだ道柴として舞台に立った貴子が舞台の袖で「許してもらわなくてもいいから」と呟くシーンは現実生活とだぶっていると事情に通じている村人は興味津々で見守る。
「最初は悲劇、二度目は喜劇」というマルクスの箴言を呟きながら・・・。
都会からアルバイトに応募してきたワケありの青年・雷音を演じていた冨浦智嗣も良かった。性同一性障害の彼は瑛太にほのかな思いを寄せる。村役場に勤める松たかこも庶民を普通に演じていてさすがと思わせる。
エンドロールに流れてきた主題歌は忌野清志郎の「太陽の当たる場所」。
センスが光る選曲でした。いつかまた再見したい!
 
http://ohshika-movie.com/index.html←公式サイトはこちらです
 

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