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スクラップ・アンド・ビルド 

2015.08.18 15:16|



スクラップ・アンド・ビルドとは、 老朽化して非効率な工場設備や行政機構を廃棄・廃止して 、新しい生産施設・行政機構におきかえることによって、生産設備・行政機構の集中化、 効率化などを実現することらしい。
幸か不幸か私には介護の経験がない。むしろ、大病や大怪我で被介護者に似た立場の経験から、介護はとてつもなく大変な作業だろうと想像はつく。しかし、本当に熾烈ー、現実逃避したい気持ちにさせられた。
認知症治療や介護の現場では、過剰な手助けは余計に症状を悪化させ寝たきりにさせるので、「自分で出来ることは自分でやる」「敢えて手を貸さない」という方針で被介護者に接する。
しかし、孫の健斗は「早う死にたか」と 毎日のようにぼやく祖父を目にして、敢えて祖父に手を貸し祖父を弱らせ、死にたか願望を「自然で尊厳ある死」で叶えてやろうとする。
転職活動や恋人ともうまくいかない健斗がその計画を実行して、今まで無視してきた祖父ちゃんへ手助けをするのが逆説的に変な可笑しさで描かれている。おそらく、孫にとっては老化するまでの長い時間があるから現実味に乏しい。介護経験のない私は彼と同じぐらいの距離にいるのかもしれないが、肉体的な衰えは日々感じられる分、作中の祖父がもらす言葉や実態が分かるだけに辛い。実の娘となる健斗の母親が祖父に容赦なく浴びせる言葉や動作に不快感を持ってしまう。優しい言葉をかけることは優しくないことではないだろう。なんとかならないのかと念じながらやっと読み終えた。
これぞ純文学、まさしく『芥川賞』だろう。やっぱり好きになれない・・・。














羽田圭介


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