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私を離さないで 

2012.04.13 18:40|
原作者が長崎出身のカズオ・イシグロさんだったのもあって(日の名残りもそう)、何年か前に本を読みました。でも、臓器移植のためだけに生まれてきたクローンの子供たちの設定があまりにも辛く途中で投げ出しています。結末がずっと気がかりだったのですが、昨日聴いていたラジオでお勧めの映画と聞き、ここは勇気をふるってレンタルしてみました。
 

寄宿学校「ヘールシャム」で学ぶキャシー、ルース、トミーの3人は、小さい頃からずっと一緒に暮らしています。外界と隔絶した学校で、
保護官の元、子供たちは絵や詩の創作をしています。一見、学園物風だけど飼いならされたような子供たちの表情に違和感を感じずにはいられません。後から考えると、それは生後まもなく続けられた教育の成果だったのか、与えられた運命をすでに受け入れているようにも映りました。
彼らは臓器移植のためだけに生まれてきたクローンの子供たち。18歳になり寄宿学校を出て農場のコテージで共同生活を始めます。キャシーはトミーに惹かれていましたが、やがてルースとトミーが恋を育むようになり、キャシーは孤立していきます。将来は希望に応じて介護人として仲間の介護に当たる職業も用意されていますが、いつかは臓器提供者となっていく運命を背負っています。介護者を希望した
キャシーの静謐な語りで映画は淡々と進んでいきます。
コテージを出て離れ離れになった3人は、逃れられようのない運命に直面する事に…。
 映画に何度も使われていた『終了』という言葉に嫌悪感を抱きました。なんて残酷な表現だろう。臓器提供を2、3回済ませ生涯を閉じる時、彼らは死ぬのではなく終了させられるのです。ルースやトミーが最後の臓器提供を終える手術lシーンは何ともいえませんでした。
結末は予想通りで無力、絶望を否応なく味わされる映画でした。
 

感情を抑えた3人の若い俳優たちの演技が光りますが、寄宿学校の責任者を演じたシャーロット・ランプリングの存在感に圧倒されました。ラスト近く、本当に愛し合った2人には猶予期間が与えられるという噂を信じ、申請に行ったトミーとキャシーに彼女が投げつけたことばは「絵を描かせたのは、クローンに心(魂)があるのかを知りたかったから」でした。
愛の嵐」で彼女を初めて観た時もあの眼に射抜かれました。一度出会ったら忘れられない眼ー、薄い虹彩は冷ややかで健在でした。

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