セント・オブ・ウーマン

2012.03.06 15:39|
初見時は自分自身が闘病中だったので自暴自棄になっているスレード中佐の心情が分かり胸に迫った。今回は彼の言葉があまりにも無神経でとげとげしさが少し鼻につくところはあったものの、やはりスレード中佐のどこにもやり場のない悲しみや怒りが伝わって来る
アルバイトで出会った2人だったけれども、いつしか年齢差を越え友情めいたものが生まれでて来る設定が好きなのだ。まったく違った個性のスレードとチャーリー、おそらく優等生で好青年のチャーリーはスレードのような男は初めてだっただろう。自殺まで考えているスレードに同情するだけでなく、自分の持っていない直情的な激しさに惹かれるところもあったのではないだろうか。盲目のスレードが運転だなんて正気の沙汰ではないが、ショッキング療法を与えたかったのだろう。チャーリーは自殺を決行しようとする男を何とか引き留めたい思いが強かった。
 

「私は今まで人生の岐路に立ってきてどちらの道が正しいかいつも判断できた。しかし私はその道を選ばなかった。それは困難な道だったから。でもチャーリーはあえてその道を選んだ。私たちは彼を見守ってやろう」と、スレードがチャーリーを退学の危機から救うスピーチは圧巻だ。
 
 
でも、待てよ。ここで救われたチャーリーだけではなかったのだ。スレードも自分の居場所をもう一度見つけることができたのだ。銃の暴発で闇の世界に入ってから、彼は自分の不幸だけしか考えられず、他人のことなんて考えられずに生きてきた。憎まれ口しかいえない彼だったが、ニューヨーク旅行の間に彼は少しづつ変わり始めた。見知らぬ女性にタンゴのダンスを教授し自信を与えた。次はチャーリーを弁護する鋭い洞察のスピーチ。彼はもう自分は役にたたないとあきらめていたが、まだ自分にできることがあるのを知り久しぶりに満足感を得られただろう。
気づくまでには長い道のりだった。
クリス・オドネルの初々しさが光る。
家族で立ち直れない時にも、天の計らいで誰かが遣わされると信じたい。
 

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