ミツバチのささやき

2011.12.14 15:30|
レビューは書きたいのだが、そのために費やする時間があったら違う映画や本を読む時間に充てたいのも本当のところ。「ミツバチのささやき」を観てから今日まで「東京ロンダリング」と「小さいおうち」「萩を揺らす雨」を読んでいる。とても良かったのに数日前に観た映画の印象が薄れていくのが残念でしかたない。
あれもこれもと考えずに、とりあえずまず記録することから~。
 

 
気を取り直して書き始めます。
ポスターに写っている主人公アナの澄んだ大きな目が忘れられません。まるで私を見つめているような不思議な魅力にとらわれ、背景が不可解で難解だった箇所があったにもかかわらず、どうなるのだろうと結末を思い観終えてしまいました。スペイン内乱が背景にあり、両親は地が足に着いていないような現実感に乏しい生活を送っているようにも見えます。アナには3つ年上の姉イザベラがいて、姉の目を通して世界をみているような妹です。
ある日、巡回でまわってきた映画「フランケンシュタイン」を姉妹で観て、アナは分からない箇所を姉に訊ねます。
「フランケンシュタインは本当に少女を殺したの?」「怪物もあの女の子も殺されていないわ。映画のなかの出来事は全部嘘だから」と姉。アナが「怪物はいたわ、手も足もあったわ」と応えます。「あれは精霊なのよ。私は見たことあるわ。昼間は見えなくて、夜にだけ見えるの。目を閉じて呼び掛ければ、現れるのよ。友達になれば、いつでもお話できるわ。目を閉じて『私はアナ』と呼びかければ会える」と、姉のイザベラに諭され アナは信じます。さらに怪物は生きていて村外れの一軒家に住んでいると聞き、アナはその家に向かうのでした。そして、その家で負傷兵と出会う・・・。
 
一つ一つのシーンが絵画のように美しく、アナが子供の目で世界をとらえている姿が瑞々しく描かれていました。また一方ではスペインがフランコ独裁政権となり、社会的には不安定な状況となり暗い影を落としている様子も伺えます。書斎にこもってミツバチの研究をしている父親、誰に宛てているのだろうか?母親は手紙を書くのに余念がない。ランプの光りで照らされたガラス箱の中のミツバチたちは、たぶんスペイン内乱で混乱に陥っている庶民を象徴しているのでしょう。
主役を演じたアナ・トレントは、小学校の校庭でぽつんと立っていたところをビクトル・エリセ監督に見出されたとか・・・。分かる気がします。
 
1973年作スペイン映画 
 
 

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