再見Dances with Wolve

2016.01.05 14:55|映画
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1990年アメリカ映画
監督・主演・製作はケビン・コスナー

GYAOで27日まで観れます

公開から25年も経ったのか・・・。感慨深いものがあります。スー族の「狼と踊る男」「蹴る鳥」「風になびく髪」「拳を握って立つ女」という命名が面白く、その頃読んだ小説でも用いてありました。生まれると自分を守ってくれる神霊的な存在が与えられる、例えば動物など。危険が迫ったり人生で重大な決断をする転換期などに助言となるサインをくれたりすると信じられたようです。記憶が間違っていなければ、太古の昔はそのような名前のつけ方をしていたと読みました。
当時自分の守護霊となる動物は何だろうと本気で考えました。
初見では素直に良いと思えたのに、再見ではケビン・コスナー演じるダンバーがかっこつけ過ぎ!でした。
自然や風景などの映像が素晴らしかったのは言うまでもありません。
異文化と触れあい、そこで伴侶を見つけ生きていこうとしたダンバーは、スー族を守るために彼らから離れる決意をしますが、結局スー族は隔離される運命でした。
正月に公開される新作『ブリッジ・オブ・スパイ』で、スピルバーグは「相違を解決する方法として、お互いの間に橋を架けるのか、壁を築いて隔離するのか」の答えを探りたかったと語っています。いつの世も問いかけられるこの問題は容易ではないことを、本作も示してくれたような気がします。ダンバーは狼・ツーソックスとは程よい距離を保っていたのに、人間・スー族との間の取り方はやむ得ない無理があったのではないだろうか。
ダンバーがインディアンの部族と初めて出会い、言葉が通じない中で友好を深めていくシーンは微笑ましく印象的でした。インディアン部族の彼らがダンバーを訪ね来てコーヒーを初めて口に入れた時の表情や砂糖を手でざんぶと投げ入れた時などたまりません。望遠鏡を覗いた「蹴る鳥」のびっくりした顔はまるで子供のようでした。
ポーニー族との戦いに参戦させてくれと申し出た時、「蹴る鳥」が「お前は我々の戦い方を知らない」と留守の部落を守ってくれと頼みます。その時はぴんと来なかったのですが、ポーニー族との彼らの闘い方を見てぎょっとさせられました。彼らは追い詰めて容赦なく息の根を止めるまでやっちゃうのです。やはり、彼らは食うか食われかの厳しい自然の中で生きていく流儀を幼い頃から叩きこまれているんだ。バッファローの内臓を生で食んだりと難題をクリアーしていくかのようなダンバーです。戦線で敵と云われた彼らは実は心優しい人たちだったと気づいた彼の心境!軍の野営地でひとり焚き火を囲んで踊るシーンは彼の孤独感が深く描写され美しいひとコマです。彼らの生き方に共感を覚え、何よりも「拳を握って立つ女」を愛してしまい結婚。スー族に正真正銘受け入れられます。
でもダンバーは白人側からは裏切り者。2人を見送る時に狼が咆哮し「風になびく髪」の声が山に響きます。空しくもあり胸がはりさけそうなシーンです。
異文化が共存するのは両者ともにかなりの覚悟が要り、若い頃に考えたよりずっと難しいのではないだろうか。
たとえダンバーが「拳を握って立つ女」と共にス―族に残ったとしても、彼らのたどる道は茨の道だったようにも思えました。
彼が架けた橋の上で晴れて「狼と踊る男」になる日はいつのことだろう

dances-with-wolves.jpg

>軍の野営地でひとり焚き火を囲んで踊るシーンは彼の孤独感が深く描写され美しいひとコマです。

このシーンを宵乃さんが偶然にも描いていらっしゃって戴きました!
暮れに了解を貰っていたのに遅くなっちゃった・・・。

コメント

Re: 明けましておめでとうございます

> いつも仲良くして下さってありがとうございます。今年もよろしくお願いしますね

元旦に初コメントを下さっていたのね。
今日が私のパソコン開けで、毎度のことながら遅くなってしまいました。
暮れに画像の許可も貰っていたのに添付してない・・・。
こんな私めで良かったら、旧年同様お付き合いくださいませ。

> 今月はイタリア・ネオリアリズム作品を観ることになりました。借りられそうな作品の一覧を告知記事に載せたのでご確認下さい。
> 期間は今月中ならいつでもOKです。ネオリアリズム作品と意識して観ることは滅多にないと思いますが、よかったら今月もみんなと一緒に映画を楽しみましょう♪

イタリアネオリアリズムと聞き、何となく湧き上がって来るイメージで良いのか確かめました。

コトバンクに依ると
(第2次大戦下のイタリアで、ムソリーニのファシズム政権崩壊後に結成された国民戦線は、国内に残るファシストやドイツ軍相手に抵抗運動を開始。戦いにはムソリーニ体制下で製作の自由を奪われていた映画人たちも参加した。戦後、彼らは抵抗運動を映像化、レジスタンス活動の現実を切り取るように、徹底したリアリズムとドキュメンタリー手法で描き、ネオリアリズム(イタリアではネオレアリスモ=neorealismo)というスタイルを確立した。先駆けとなったのが、抵抗運動を記録映画のような迫力で描いたロベルト・ロッセリーニ監督の「無防備都市」「戦火のかなた」だった。非情なまでの現実透視は、戦後のイタリア庶民の生活をもカメラにとらえ、ビットリオ・デ・シーカ監督の「靴みがき」や「自転車泥棒」、ルキノ・ビスコンティ監督の「揺れる大地」などの作品を生み出した)

考えた通りでほっとしましたが、
正月ボケの頭には新春からハードな『お題』(ハイ!)。


暮れに観た「マレフィセント」「gone・girl」のレビューも未だだし・・・。
末頃には手を出せるかも?!


明けましておめでとうございます

いつも仲良くして下さってありがとうございます。今年もよろしくお願いしますね~。

ところで、今月はイタリア・ネオリアリズム作品を観ることになりました。借りられそうな作品の一覧を告知記事に載せたのでご確認下さい。
期間は今月中ならいつでもOKです。ネオリアリズム作品と意識して観ることは滅多にないと思いますが、よかったら今月もみんなと一緒に映画を楽しみましょう♪

Re: タイトルなし

こんばんは、ついに大晦日になってしまいました!

> これからも映画やその他のお話
> ガールズトークなどもさせていただけたら…と楽しみにしています。

こちらこそお手柔らかにお願いいたしますね(笑)

> 皆さまお揃いで良いお年をお迎え下さいませ。

miriさんも佳きお年をお迎え下さい!

しずくさん、今年もお世話になりました。
有難うございました。

fc2 にお引っ越しされて嬉しかったです。
これからも映画やその他のお話
ガールズトークなどもさせていただけたら…と楽しみにしています。

来年もどうぞ宜しくお願いいたします。
皆さまお揃いで良いお年をお迎え下さいませ。


.

ありがとうございます。

> イラストの方は使っていただいて結構ですよ。いつもありがとうございます。

今年最後のお願いでしたね。遠慮なく使わせていただきます。

> ただ、ここで描かれるスー族の姿が真実とは思えないのも、ひっかかる理由の一つだったりします。

スー族と敵対関係にあるポーニー族にしたって、限られた映画一本の時間ですべてを語るのは難しいですよね。歴史の考察は視点が違うと全く異なった物になるから・・・。映画を観て興味を抱いたら更に踏み込んで勉強しなければ真実は見えてこない・・・。そういう意味で映画がきっかけになり知識を与えてくれた作品がたくさんありました。
良いよね、映画!

ノーブレスで!?

凄いですね~、確かにお魚の守護霊がついてそうです。
あと、イラストの方は使っていただいて結構ですよ。いつもありがとうございます。

>スー族が無勢に多勢で残る独りを囲い込み息の根を止めるまで斧や鉈で撲殺する場面を見てきれいごとではすまされないと感じました。

そうですね、彼はそれを知っていたから貸したのかな?
ただ、ここで描かれるスー族の姿が真実とは思えないのも、ひっかかる理由の一つだったりします。

コメントありがとう

宵乃さんこんにちは!
焚き火のシーンのイラストを描いていらっしゃいましたね。私も大好きな場面だったので嬉しかったです。
それでいつものお願いですが、頂いてよろしいでしょうか?

>部族同士の戦いの時に銃を使わせたのがどうもひっかかります。

私も最初は銃使用にひっかかりましたが、スー族が無勢に多勢で残る独りを囲い込み息の根を止めるまで斧や鉈で撲殺する場面を見てきれいごとではすまされないと感じました。戦い方にもダンバーと彼らの間には大きな違いが横たわっていた・・・。

> 山を機敏に歩き回る鹿とか、しずくさんっぽい気がします。

25年前は山にまだ登っていなかったからねぇ~。
以前、私の守護色は青だと云われたと話した記憶があります。
本当に昔から青色が好きだったし、泳いでいると魚になっている自分を想像できたから、たぶん魚かなぁ~。
陸上は苦手でしたが泳ぎは巧かったですね。それは今も変わりません。25メートルだったらノーブレスで現在も泳げますよ(笑)

こんばんは

細かいところは忘れてしまったけど、異文化、異民族との理解の難しさを痛感させられる作品でした。
本当に、今も昔も変わらない大きな課題ですね。

>当時自分の守護霊となる動物は何だろうと本気で考えました。

守護霊ですか〜、希望としてはやっぱりネコかな(笑)
でも、臆病な私はネズミの方が合ってるかも。
しずくさんの結論は何だったんでしょうか?
山を機敏に歩き回る鹿とか、しずくさんっぽい気がします。
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