オペラ歌手ポール・ボッツの「ワンチャンス」

2015.03.06 12:51|


夫と2人で観るのにレンタルした本作。予想以上に良く、オペラが苦手な私でも彼の歌唱力に惹きこまれました。(歌はやはりポール本人の吹き替えでした)
炭鉱で栄える田舎町を舞台に芸術家を目指す主人公が、周囲の無理解にめげず夢を追いかけるありがちな話ですが、ついつい引き込まれて観てしまいます。
冒頭の”入り”がテンポよく鮮やかだったから。
太めの一少年が教会の合唱団で歌っている。その子が突然倒れて中耳炎とになり病院へ。いじめっ子に追いかけられるショットが繰り返され、前歯を損傷した次のショットでは、青年に成長を遂げた主人公のポールが誕生。意外と、人が良さそうなぽっちゃり系の風采が上がらない主人公に好感度がたちまちアップします。
ネットで知り合った恋人(後に妻となる)役にも取り立てて美人さんを起用しなかったのも共感を得られたのでは?美男美女のサクセスストーリーより、はるかに難度が上がりますよね。
でも、ベネチアの音楽学校で知り合った女性は美貌の持ち主でした。結果的にはポールが振った形となってしまっているから凄い。(招待された彼女の家の気取らないイタリアの家庭風景はとても素敵だったのに・・・)

この映画のキャッチフレーズは『つまづく度に、歌声を輝かせ立ち上がった、冴えなさすぎる男の世紀の逆転劇!』
だけど、
天性の才能に恵まれていたポールには周囲に良き理解者がたくさんいましたね。
取り分け、母親以上に妻の存在は大きかったと思います。ネットを介して(事実だそうです)、ポールは良きパートナーに巡り合っています。愚痴をこぼさずに、明るく彼を励まし続け家計まで支えるなんてとても私には真似できません。
携帯ショップ店の同僚で友人でもある彼も、見かけは薬をやっていそうな顔色の悪い男でしたが、ポールの良き理解者でした。
前作の「リトル ランナー」でもそうでしたが、偉大なことを成し得る人には必ず陰で支える人たちが居るんだと、つくづく思わされます。
若い時分は青臭く表に出ることのみを追いかけて来たような気がします。時が経ち自身に才能とがんばりが足りないのが分かり居場所を探すようになりました。
今では何だかの役に立てればと希む日々。









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