原田ひ香「はじまらないティータイム」

2015.02.25 14:42|

今更ながら子供を産むということがこんなにも大事にされるのか・・・と思わされます。結婚は子供を生んで遺伝子を繋ぐことだけではないはず。
 登場人物は女性四人。
ミツエ。家族からあまりあてにされていない主婦。おせっかいさが独特。
その娘、奈都子。結婚しているが子供なしで不妊治療中で怒りを持って生きている。ミツエの甥(奈都子のいとこ)が、不倫の末に相手を妊娠させてしまう。別れた妻が佐智子。新しい妻は里美。里美がいうには、自分はこれまでなんでも努力してきたのだそうで、結婚もその成果だとか。努力で略奪婚を成功させた里美にはひるむ様子はない。彼女は新築のマンションや豪勢な結婚式を望む。佐智子は最初同情されていたのに、お腹に子供がいると分かった時点で手のひらを返したように里美とのことが簡単に認められてしまうのです!
結末に4人はそろって出会ってしまいますが不思議な連帯感が感じられました。それぞれが痛みを共有できたようなラストが好ましい。
ワケあり物件に住む女性を描いた『東京ロンダリング』より、落ちるけれど嫌みを感じません。
第31回 すばる文学賞受賞作

  

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