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あなたを抱きしめる日まで

2015.02.04 16:15|


1952年アイルランド、未婚の母フィロミナは強引に修道院に入れられた上に、息子の行方を追わないことを誓約させられてしまう。その後、息子をアメリカに養子に出されてしまった。それから50年、イギリスで娘と暮らしながら常に手離した息子のことを案じ、ひそかにその消息を捜していたフィロミナ(ジュディ・デンチ)は、娘の知り合いのジャーナリスト、マーティン(スティーヴ・クーガン)と共にアメリカに旅出つが……。

お涙頂戴を連想させるような「あなたを抱きしめる日まで」という邦題に騙されなくて良かった。(原題はPHILOMENA(フィロミナ)となっている)。長年捜し続ける息子との対面をテーマにしたのではなく、裏に修道所が鍵を握り宗教とは何ぞやと問いかけている映画でもあると思われた。

実話と銘打ってあるが、(最近やたらと観客を引き寄せる常套文句に使われているような)養子縁組でもらわれていった実の息子が立派に成長してホワイトハウスの要職に就いているとは、どこまでが事実だろうか。早い時点で、若くしてエイズで亡くなっていたことが判明する。それでも取材を続けていく内に、彼が生前に出生したアイルランド修道所を訪ねて母親を探していたことが分かる。修道所は、息子にも母親同様、「書類が消失して捜す手立てがない」とにべなく追い払っていた。
実はこの修道所、未婚で妊娠した娘から生まれた子供を斡旋していたのだ!身寄りのない子を世話する話は知っていたが・・・。

どうしても腑に落ちなかったのは
ジュディ扮するフィロミナが、取材で同行している息子に近い年齢のマーティンに、「でもそのひと時は素晴らしく夢のような時間だった」とうっとりと話すのだ。2度ほど似たようなセリフにぶつかったが、私にはとても理解できない境地だ。行きずりのセックスの果てに妊娠し、親に修道所に入れられ私生児を産むこととなりしまいには引き裂かれてしまっているのに。そして修道所長たるシスターから、出産の最中で陣痛に苦しんでいるフィロミナは「セックスの快楽を味わった罰だ」と罵倒に近い言葉を浴びせられる。
ラストで再び修道所を訪ねたフィロミナに、すっかり年老いてしまったシスターが自分はセックスを知ることがなかったと本音を漏らしてしまう。それは未婚で子供を産んだ娘たちに嫉妬を抱いていたということだろう・・・。
カトリックは厳密に避妊を禁じているし離婚も認めていない。
お国がらから来るセックス感の違い?。最近ニュースや新聞でもセックスレスが増えてきたと取り上げられるほどのわが国。”草食系男子”ももてはやす日本人だから。

死期が近づいた息子は恋人にアイルランドに眠らせてと切望し修道所の一角に墓を建てた。フィロミナはやっと探し当てた墓前で「私が探すのを信じていたのね」とつぶやくのだが・・・。私が息子の立場だったら恋人の居るアメリカに眠るかもしれない。母親の立場だったら、息子がアイルランドに骨をうずめていたら、息子の生涯は良きものでなかったのかと疑い、自分の若き日の過ちを悔いてしまうかも。

マーティンはシスターが漏らした本音に憤ったのに、フィロミナは「私は許す」と言った。女性の生き方に描かれる対立構図パターンー、結婚する女しない女、子供が授かった女産まない女、仕事を持ってる持ってない女。フィロミナはシスターの胸の裡を分かったのだろう。原作を読んだら丁寧に書かれているはず。
フィロミナは自分の人生を否定せずに大らかに生きる女性だった!
フィロミナとマーティンのやり取りが実の親子のようで微笑ましい。
考えさせられる良い作品だと思います。

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