2015.11.21 14:02|

1959年
監督 市川崑
原作 谷崎潤一郎
撮影 宮川一夫

先日、テレビで、太平洋戦争中に谷崎氏が「細雪」に取り組み軍部による発行差し止めに遭いつつも執筆を続け、戦後全編を発表したエピソードが紹介されていました。それで谷崎氏に対する嫌悪感が少し和らぎ彼の作品に触れてみようかという気になっていたところ、グッドタイミングで本作がオンエアーされました。
ラストは原作と違い市川監督の原案によるものらしい。
”ながら観”していたのはちょっともったいなかったかもしれない(笑)

京まちこの官能美、剣持を演じた中村鴈治郎のエロぶりはなかなかでした。この2人の夫婦の子供である敏子、さらに婚約者でインターンの木村(仲代達矢)との4人の人間関係の心理戦ー。虎視眈々とした3人を浄化するかのように毒殺したお手伝いのハナ(北林谷栄)。事後、はなは自首しますが、刑事たちは老人ボケと思い込んで彼女の自白に取り合わない。この落ちは、以前紹介した1956年作イギリス映画「The Lady Killers」の影響を受けているように見えます。
北林さんのお手伝い役はこの頃からすでに堂に入っていたのですね。何と48歳なんですって。
脚本に和田夏十の名前も連ねてありました!




コメントをもらうとレビューを書いた時に載せなかった部分を捕捉したり、再考できるので、コメントはありがたいです。
追記した分はmiriさんへの返信が何故か届かずそのままだったので、追記で書き留めることにしました。
以下は返信からの抜粋


最初は嫌な夫婦や家族関係にキモイと観ていたのですがどんどん引きずり込まれました。
中村鴈治郎の演技に「まいりました」という感じ。自身の性欲減退の特効薬に妻と娘の婚約者を
親しくさせようと考える変態ぶりには、原作がものを言っているのでしょうか?!
妻の露わな姿態を写真で撮る彼の表情は絶品じゃなくて何なのでしょう。

敏子も何というか凄いですね。現代だったらどんな風になるのか私も考えてみました。
意外と敏子の取った行動は、先を走っている今の女性にも似ているような気もします。
木村がお土産にからすみを差し出した時、彼は長崎出身だろうとピンと来たんです。
計算高い男が長崎出身の地方出身者になっているのも、成り上がり者を言いたかったのよね。
「細雪」にも通じますが、本作にしても経済的に成功している人たちが使用人に対する態度が露骨に蔑んでいるかのように
描かれていたのが印象に残りました。

映画評で宮川一夫のカメラワークを褒めてあるのですが、冒頭のあたりストップモーションを
何回か使ってありましたよね。私は最初単にBDの調子がおかしいのかと勘違いしたぐらい[絵文字:e-462]。
あまりにも前衛的な撮り方で、私には理解し辛かったです。

コメント

しずくさん、おはようございます☆

この映画を見ました☆

>京まちこの官能美、剣持を演じた中村鴈治郎のエロぶりはなかなかでした。

お二人ともうまくて凄かったですネ~演技の対決的な・笑。

>この2人の夫婦の子供である敏子、さらに婚約者でインターンの木村(仲代達矢)との4人の人間関係の心理戦ー。

今の時代なら、敏子の役柄がもう少し動くと思うのですが、当時はこれでも凄かったのでしょうね~。 木村って嫌な奴でした。 みなさん本当にお上手でした☆

>事後、はなは自首しますが、刑事たちは老人ボケと思い込んで彼女の自白に取り合わない。

何というか・・・面白いとまでは思わなかったけど、ここに落とすしかなかったように思いました。
最後の新聞記事は、面白かったです☆

>この落ちは、以前紹介した1956年作イギリス映画「The Lady Killers」の影響を受けているように見えます。

あちらは面白くなかったのですが、影響を受けているかもしれませんね~?

>北林さんのお手伝い役はこの頃からすでに堂に入っていたのですね。何と48歳なんですって。

お上手で・・・。
いまどきの「家政婦系」のドラマの薄っぺらい感じ(見た事ないです)とはきっと比べ物にならないでしょうね~!!!


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