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アルバート氏の人生 [DVD]

2018.11.07 12:22|映画
著者 :
トランスフォーマー
発売日 : 2013-08-02
19世紀のアイルランド、アルバート(グレン・クローズ)は、ダブリンにあるホテルでウエイターとして働いていた。だが、人付き合いが苦手で、もの静かなアルバートには誰にも明かすことのできない大きな秘密があった。ある日、アルバートはホテルの改装工事にやって来た陽気で端正な容ぼうの塗装業者ヒューバート(ジャネット・マクティア)と出会い……。
本作はすでに同舞台で主演していたグレン・クローズが自ら主演と脚本と製作を担当し映画化した。タイトル通りアルバート氏の人生そのものだったがいったいこの映画は何を云いたかったのだろうか?観終わった直後は釈然としなかったが、アルバートは性愛を求めていたわけじゃなかったのだと考えると胸にすとんと落ちた。19世紀のアイルランドで男として生きた女の物語で、単なる同性愛者やトランスセクシュアルではない。
アルバートは婚外子として生まれ里子に出され、14歳に男たちに輪姦された。ひとりで生きるには女であることを隠して生きる術しかない厳しい時代。ウェイターとして働いていたホテルに、偶然男装して生きる女性が現れる。身長186センチの大柄な男塗装職人、ヒューバート。のちにヒューバートも女であることが明かされた。彼(彼女)はアルバートに比べ長身でハンサム、人受けが良い。ヒューバートの家を訪れ、ヒューバートが愛する女性と一緒に生活しているのを目の前にして、アルバートはチップをためいつかたばこ屋を持ちたい夢を更に広げる。つまり、若くて愛らしい同僚のメイド、ヘレンを「妻」として迎え、店頭に彼女の姿を思い描くのだった。誰がみてもヒューバートは外見だけでなくほれぼれとする生き様だ。一方、アルバートは人付き合いが苦手でもの静か。しかし、アルバートにも次第に自信が芽生え始める。ヘレンに対してアプローチを開始しデートの約束を取り付ける。初老の男と若い娘のカップルは滑稽に映る。ヘレンに若くてハンサムな見習いボイラー職人のジョーも言い寄り、金をふんだくれと言われる。ヘレンはその後妊娠しジョーに逃げられてしまうのだが・・・。アルバートはヘレンとジョーが別れ話で言い争う最中に、赤ん坊と3人で暮らそうとプロポーズした後、ジョーともみ合いになり頭を強打。誰にも看取られずに自室で亡くなってしまった。その後、雇い主ホテルの女主人は、アルバートが貯めたチップを見つけかすめ取った。そのお金で、ヒューバートは新たに全室塗装という大きな仕事の注文をもらうことになる。
結末に、ヒューバートが赤ん坊とヘレンの面倒をみるラストをほのめかしてある。アルバートの最期は不憫に思えて仕方がなかった。(ヒューバートの妻はチフスで亡くなっていた)
途中、アルバートはヒューバートの妻が死んだのを知り失意の彼に一緒に住まないかと切り出すが、ヒューバートは「妻を深く愛していた」と断るシーンがある。アルバートはヘレンにもヒューバートにも性愛を望んでいなかったのではないか。婚外子として生まれ家庭の味を知らずに育ったアルバートは、ただただ家庭の温もりを求めていただけなのではと思い至った。
ヒューバート役のジャネット・マクティアが良かった。彼女の演じる作品を観てみたい!

※2人がドレスを着て浜辺で戯れるシーンは中途半端だったような気もする。

コメント

Re: No title

宵乃さんも観てたんだぁ!返信後に伺います。

> もっとはやくヒューバートと出会っていれば、時間をかけて自分の殻を破って幸せを手にしていたかもしれませんね。

私もそう思いました。相手としてヘレンは若すぎて無理ー、高望み?だったような。
ヒューバートとはあらゆる面で共有できたかもしれないけれど・・・。
ヒューバートとアルバートは暮らす相手に求めるものが違っていたような気もします。
ヒューバートは性愛をも含めていたと感じました。


No title

>ただただ家庭の温もりを求めていただけなのでは

ですね~、孤独な人でした。
細かいところは忘れてしまいましたが、過去の感想を読み返すとラストで医者の寂しさに共感したみたいです。もっとはやくヒューバートと出会っていれば、時間をかけて自分の殻を破って幸せを手にしていたかもしれませんね。
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