あしたから出版社

2015.01.11 17:48|

 
本の紹介番組「すずらん堂」に出演していた島田潤一郎さん!暮れに訪れた武雄市図書館にちょっとしたコーナーで平積みされていました。
読んでいると彼がどれだけ無類の本好きなのかがしみじみと伝わってきます。平易な言葉でそこはかとなくユーモアも漂っていて素朴な人柄が伝わって来る文章。ゆったりとしたオタクっぽい生き方なのにこだわる所はとことん拘る島田さんに好感を持ちました。彼は小説家になれないと諦めていらっしゃいますが、絶対筆力のある方だと思います。いつか彼が書いた小説を是非読んでみたい!
彼が出版社を始める原動力となったのは仲の良かった従兄の死。その叔父と叔母に捧げるために本を作ろうと思い立ったのです。「さよならのあとで」はたった一編の詩だけで作られた本です。7
 
さよならのあとで / 詩 ヘンリー・スコット・ホランド  絵 高橋和枝
 
さよならのあとで

 死はなんでもないものです。

 私はただ
 
 となりの部屋にそっと移っただけ。

 私は今でも私のまま

 あなたは今でもあなたのまま。
 
 私とあなたは
 
 かつて私たちが
 
 そうであった関係のままで
 
 これからもありつづけます。
 

 私のことをこれまでどおりの
 
 親しい名前で呼んでください。
 
 あなたがいつもそうしたように
 
 気軽な調子で話しかけて。
 
 あなたの声音を変えないで。
 
 重々しく、悲しそうな
 
 不自然な素振りを見せないで。
    
 私たち二人が面白がって笑った

 冗談話に笑って。
 
 人生を楽しんで。
 
 ほほえみを忘れないで。


 私のことを思ってください。
 
 私のために祈ってください。
 
 私の名前がこれまでどおり
 
 ありふれた言葉として呼ばれますように。
 
 私の名前が

 なんの努力もいらずに自然に
 
 あなたの口の端にのぼりますように。
 
 私の名前が

 少しの暗いかげもなく
 
 話されますように。


 人生の意味は
 
 これまでと変わってはいません。
 
 人生はこれまでと同じ形でつづいています。
 
 それはすこしも途切れることなく
 
 これからもつづいていきます。

 私が見えなくなったからといって
 
 どうして私が

 忘れられてしまうことがあるでしょう。


 私はしばしあなたを待っています。
 
 どこかとても近いところで。

 あの角を曲がったところで。


 すべてはよしです。 
 

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