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肝だめし企画 3作目中東発のホラー「アンダー・ザ・シャドウ」

2019.08.19 10:38|DVD
著者 :
アメイジングD.C.
発売日 : 2019-02-02
1988年、イラン・イラク戦争さなかの首都、テヘラン。若き母親シデーは、5歳の娘と、最前線に招集された医師の夫の帰還を待っている。ある日、彼女らが住むアパートにミサイルが落下。爆発はしなかったものの、隣人が引き取った孤児メフディは、ミサイルが邪悪な神「ジン」を連れてきたと告げるのだった。娘のドルサも、ジンの存在を主張し、様子もおかしくなっていく…。アパートでは、戦争の激化と、立て続けに起こる異変に怯えた隣人たちが次々と疎開。そして、遂に母娘2人だけになったアパートを「何か」が襲う…。


本作で使われている耳慣れない言語はペルシャ語だった。イラクイラン戦争の背景を知っていたらもっと感情移入できたのかもしれない。

アパートの窓にミサイルが飛ぶのをチラ見して会話を再開したり、ジェーン・フォンダのエアロビビデオを観ながら部屋でストレス解消をしている場面、夜間に子供とアパートから逃げ出した折、シデーがチャードルを着用せずに肌を露出していたと注意される場面など、日本に住む私にはとても想像できない。
シデーは医学部に復学できないことや娘の育児を押し付けられたことにイライラ感が募っている。国の窮屈なイスラーム社会にも。娘はそんな母親を信頼していない。不発弾とともにやって来た『ジン』は、たぶん母親シデーと不信感を募らせる娘の両方の心理に潜むものだろう。それは、時折見せる『ジン』の姿がはためくチャードルとして描かれているのを観て伺える。
戦争の恐怖の中で脅かされる母娘の恐怖を描いた不条理ホラーと銘打たれた本作。中東地域の初ホラーらしいが、出だしがイランイラク戦争を盛り込んで社会派映画風なのは斬新だった。
「肝だめし」ホラー作品3作とも女たちが主人公だったことに複雑な思いが残ります。

コメント

コメントをありがとう!

> 日本の昔ながらのホラーも女性がらみが多いですよね。
> しかも、大抵そういうものは怪異以前に女性を取り巻く環境がドロドロしているという…。
> もしかしたら怪談という形で女性を怒らせると怖いんだぞと広めて、女性の境遇を改善しようという試みだったのかも?

「怪談という形で女性を怒らせると怖いんだぞと広めて女性の境遇を改善しようという試み」
面白くて興味ある考察ですe-200

中東ホラーですか!

割といろんな地域のホラーを見ている方ですが、中東はなかった気がします。
しかも戦争の恐怖との板挟み…。

>「肝だめし」ホラー作品3作とも女たちが主人公だったことに複雑な思いが残ります。

日本の昔ながらのホラーも女性がらみが多いですよね。
しかも、大抵そういうものは怪異以前に女性を取り巻く環境がドロドロしているという…。
もしかしたら怪談という形で女性を怒らせると怖いんだぞと広めて、女性の境遇を改善しようという試みだったのかも?

3作品目もご参加ありがとうございました♪
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