しあわせのパン

2014.09.23 15:28|

2011年製作 監督三島有紀子
小さな2階建ロッジのパン屋が湖畔に開店した。夫の「水縞尚(みずしま なお)」が焼くパンと、妻の「りえ」が入れるおいしいコーヒーが自慢の店。店名は、りえがお気に入りの絵本「月とマーニ」にちなんで「カフェマーニ」。
 
クレジット・タイトルに出演者をそれぞれ夏の客、秋の客、冬の客としてあるのがgood。でも夏と秋の編までは美しい月と洞爺湖の風景で持たせてある程度で物足りない。それが冬の客として訪れた中村 嘉葎雄と渡辺美佐子の演じる坂本夫婦で一転した。おとぎ話に現実が割り込んで物語が締まってきたようで引き込まれる。
渡辺美佐子演じる妻のアヤが御飯しか食べなかったのにパンを初めてほお張ったシーンの迫力はさすがと言わざるを得ない。パンの美味しさを初めて知った妻を見せつけられ、夫は驚くと同時にまだまだ生きる余地を見出し自殺を思いとどまり、しばらく滞在して戻ってゆく。
妻の死を告げた手紙に「人は最後の最後まで変化し続けることを初めて気づきました」と結ばれていたのは深く刻まれた。
カンパーニュのもともとの語源は、カンパニオン“でパンを分け合う人たち、つまり〝仲間”という意味合いになるらしい。仲間は家族の原点で家族は仲間のはじまりだっただなんて!
この映画は尻上がりに観客を掴む戦略だったのか。
エンディングに流れてきた主題歌が素晴らしかった。何てことはない、三島有紀子監督はこの「ひとつだけ」の主題歌にインスパイア-されて脚本に書き下ろしたということだった。今までは良さを感じられなかった2人のコラボレーションに聞き入った。
 
     
 
🎶欲しいものは たくさんあるの きらめく星くずの指輪 寄せる波で組み立てた椅子 世界中の花 集めつくる オーデコロン けれども今気がついたこと とっても大切なこと 欲しいものはただひとつ♪
 

 

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