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柚木麻子著「本屋さんのダイアナ」

2014.09.03 14:13|

私の年齢で本好きだったら「赤毛のアン」の洗礼を受けていない女子はほとんどいないだろう。朝ドラでも高視聴率をあげているいるらしいが、オンエアーされるはるか以前に「アンのゆりかご」も読んだ。
今までアンは大好きだけどアンの腹心の友ダイアナは物足りなくアンの正反対に生きる引き立て役の存在とばかり思ってきた。
 
ストーリー
私の呪いを解けるのは、私だけ――。すべての女子を肯定する、現代の『赤毛のアン』。「大穴(ダイアナ)」という名前、金色に染められたバサバサの髪。自分の全てを否定していた孤独なダイアナに、本の世界と彩子だけが光を与えてくれた。正反対の二人だけど、私たちは一瞬で親友になった。そう、“腹心の友”に――。自分を受け入れた時、初めて自分を好きになれる! 試練を越えて大人になる二人の少女。少女から大人への輝ける瞬間。強さと切なさを紡ぐ長編小説。
 
小説の中で、ダイアナと綾子の2人が読み耽る本のタイトルは昔読んだ懐かしい本が列挙され、著者の柚木さんが1981年生まれとはとても思えなく共感するばかり。
特に「赤毛のアン」は好きだけど、面白いのはアンが元気でのびのびしている「アンの青春」までで、ギルバートとの恋愛が幅をきかせるようになってから、アンがしおらしくなってしまった気がして調子が狂う。という件はまるで代弁されているようだった。
このダイアナ(大穴)の言い草に、はっとりさんがページを広げて見せたのは、「アンの愛情」の端末にかかれた村岡花子さんの解説だった。
私もアンを翻訳し、日本に伝えた村岡さんの心意に釘付けになった。
「この本の中では、アンにも親友のダイアナにもいろいろな変化が起こります。アンが大学へ入学するのにたいして、ダイアナは静かに家庭にいて娘としての教養を身につけます。親しい友が村をはなれて新しい大学生活にはいっても、ダイアナはそれをさけられない現実として受け入れ自分自身の道を進んでいきます。それでいながら、アンとの友情は決して変わることはありません。これが本当の友情というものではないでしょうか。人と人との間では、相手が自分と同じ境遇にいる時は仲良くできても、相手が自分より高く飛躍すると友情が壊れるという場合がないではありません。私にはアンの中にも、ダイアナの中にも学ぶべきところがたくさんあるように思えます」
「人生には待つということが良くあるものです。自分の希望通りにまっしぐらに進める人はもちろん幸せだと思いますが、たとえ希望通りに進めなくても、自分に与えられた環境の中でせいいっぱい努力すれば道はおのずから開かれるものです。順調なコースに乗った人たちよりも人間として厚みも幅もあるように、私には思えます」
1文字1文字がずしんと沈んで滲みていきます。
みんながみんなアンみたいに飛び立てるわけじゃない。ほとんどの女の子は村で生きていく。脇役のダイアナこそが多くの女の子にとって等身大で永遠の”腹心の友”たるべき存在。アンみたいに変わった子があの小さな村で受け容れられたのは、ダイアナが親友になったから。アンの良いところをダイアナは自然に引き出してあげたのだった・・・。
リアリストだけど夢の世界を信じている、優しいけれど人の支えになる強さも持っているダイアナ。
「風とともに去りぬ」のスカーレットとメラニーにも似てるよね!?
 
 
 
 

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