寅さんだけじゃない

2014.07.21 11:00|
                    
 
 
学生時代にアチさんから「捨てたもんじゃない。偏見を持たずに観たら結構いいから」と誘われても頑として見向きもしなかった男はつらいよシリーズ。根負けして最初に観たのが1975年作の「寅次郎相合い傘」でした。浅丘ルリ子扮するリリーがすっかり気にいり、通勤途中不意に蒸発したくなったというサラリーマン・兵頭船越英二と3人のロードムービーに共感を覚え、いつの間にか私も彼らとともに北海道を旅行していました。
 
すっかり寅さんファンになって柴又へも出向き撮影所も見学し、お団子を買って2人で例の川べりで食べたこともあります。
 
毛嫌いしていた寅さんは今では憎めない我が儘な兄としてまだ生き続けています。
BSで毎土曜日に放映される日は、早めにお風呂に入りテレビの前に陣取り夕食を摂るのが楽しみとなっています。
さて、今回はマドンナに秋吉久実子を迎えての「寅次郎物語」。これも香具師仲間の子と親捜しの旅をする寅さんを描いたロードムービーでした。
異色作で興味深かった。
寅さんが男親を亡くした秀吉少年の前で、彼の親爺である香具師仲間だった政を「どうしようもないダメ男」と遠慮容赦なく批判するのはあんまりだと思いながら観ていました。彼ら2人を残して蒸発した母親に配慮してとは分かるんだけど。
旅館で秀吉が突然高熱を出しておろおろする寅さんを助けて看病したのが秋吉久美子。彼女は妖艶だけど不思議な魅力をたたえた女優さんだと今更ながら感じます。「異人たちとの夏」の時もそうだったけれど、少年をかき抱く時の所作が何とも色っぽくてぞくぞくしちゃうのは私だけ?でもね、それがちっとも嫌みじゃなく今回は天真爛漫風に映った!
めでたく女親と再会できたのに、秀吉少年が寅次郎と一緒に東京へ帰ると泣きじゃくりながらせがみます。その時寅さんは「おいらみたいになってはいけない」のだときっぱりとはねつけて早々に戻っていくのです。彼が政を悪く言ってたのは、自分のことも含めて語っていたんだと察せられ泣けてしまうこと。
頭で分かっていても生き方を変えられないのは寅さんだけじゃない、私だってそうだもの・・・。
 
 

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