列車に乗った男

2015.10.13 17:11|

フランス/ドイツ/イギリス/スイス2004年
実直な初老の男とアウトローの中年男、正反対の人生を歩んできた2人が偶然出会い一緒に過ごす3日間の物語。2人の男が互いの境遇を振り返り、夢に見た別の生き方を相手の人生の中に見出し心を通わせていく様を、しみじみと切ないタッチで描いたヒューマン・ドラマ。

昨夏に「髪結いの亭主」を観てパトリス・ルコント監督に興味が湧いていたところ、宵乃さんに勧められていた作品でした。
好きな『メルシィ!人生』のジョン・ロシュフォールがマネスキエを演じていて、季節がらとても秋にマッチした作品でした

ばっちり私好みの映画でしたが、ラストがほろ苦く切なかった・・・。
それぞれが違う列車に乗りそれぞれのレールを走っている。旅路の果てにようやく交差できたレールウェイ。
でも、私は神様のプレゼントで2人の魂が入れ替わり、それぞれが余生を夢見た異なる方法でスタートしていると思うことにしました。

ミランが初老のマネスキエに「すれ違っても女があなたを振り返らないのは、あなたが輝いていてまぶしいから」と、ガラス窓に彼をうつらせ「現実をよく見て。ほら輝いているだろう」と云うセリフは印象的。違う視点で物事を視れるミランなのにいったいどうしたら銀行強盗なんて。彼からからしても、きっとマネスキエは素敵な人生の先輩に見えたでしょう。そして何よりも、彼ともっと早く出会っていたら違う生き方が開けていたと悔しかったはず。
2人の人物で設定してあるけれど、人はそれぞれの顔を持って生きていて、自分が夢見憧れていたもうひとつの人生を生き切れずに終焉を迎える。マネスキエとミランは同じ肉体に存在した表裏だったのかもと思ってみたりも~。深い余韻を味わえる佳作だと思います。


交わらぬレール二つが交差成し互いの線に再度生きばや




宵乃さんが描いたマネスキエ役のジョン・ロシュフォール。
ミランの留守中、椅子にあったジャンバーを拝借し、すっかりミラン気取りなっているマネスキエ。にやついている表情はマネスキエにそれまで見られなかった雰囲気が現れ、その瞬間を見逃さずにとらえたナイスなイラスト!です。


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