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ブログDEロードショー 「オペラ座の怪人」

2013.12.20 22:32|

 
有名な作品なのでタイトルだけは知っていて、何年か前お正月にオンエアーされていたのをチョイ観しただけでした。今回ブログDEロードショーで取り上げてもらえない限り観る機会はなかったのでは・・・。
観賞はオークションに出されたシンバルを打つ猿のおもちゃに思わぬ拍子抜けから始まりました。昔我が家にもあった似たようなお猿さんのおもちゃは、古今東西変わらないものらしいとシラケて入りました。
しかしシャンデリアの覆いが取り除かれると、モノクロの画面がドミノ倒し的に花開きカラーの画面に早変りして、シーンが移行したことを知らせます。通常、過去がモノクロでカラーが現在なのに色彩を逆に表現してありましたね。今は廃墟と化していても、過去に全盛期だった頃のオペラ座が甦りました。
冒頭のダイナミックな演出に期待が高まります。
しだいに絢爛豪華な美術や衣装にくらくら、数々歌われている楽曲はどこかで聴いた覚えがあるような親しみの持てるナンバーで発見はありましたが、喧騒になかなかついていけませんでした。
この雰囲気をノリノリで楽しめない私のような人は早々に立ち去るべきとは思いながらも、いったいどんな結末をつけてあるのかを知りたくて何とかラストまで見終えました。
最後まできちんと観終えて良かった!
ラスト間際、16歳のクリスティーヌがファントムに示した博愛のキスで救われました。
この展開と結末には意表を突かれました。きっかけはラウルを助ける為であったにしても、このキスこそが「オペラ座の怪人」という作品を高めているに違いありません。キスで、仮面を剥いだクリスティーヌの愚かしい罪も昇華され、美しい娘に成長することができたと感じました。
物語の設定は19世紀、これが現代だったらいったいどんな結末になるのだろうか?ファントムに最近多発しているストーカーの影を見ました。クリスティーヌが2人の狭間で揺れ動くのを見て、もう一押ししたら僕の方に気持ちが傾くかもと考えたり、不遇な生育歴には同情できます。彼の思いは突き詰めれば、音楽の夢を叶えるために美しい歌姫を育て傍らに置き創作していくことだったのでは?自分の思いを遂げるために、人を殺めてしまう許されない罪を犯してしまっている。終盤では、ラウルを助けたいクリスティーヌの心情を利用してキスを迫るファントムー。プライドを失い全然魅力のない男に成り下がってしまいました。彼は一時的にクリスティーヌのキスで差別の苦しみから逃れることはできたのでしょうが、彼らを解放し姿を消したファントムはその後安らぎを得られたのだろうか。
 検索していて ファントムの生い立ちなどは舞台化などで後から付け加えられたもので、原作当時にはなかったと知りました。もともとミステリーなので、あれこれ難癖をつけるより舞台を愉しむ方が良いに決まってますね。
 
と云いながらも作者へ追記感想
クリスティーヌを理想の女性に 描く男性の下心が満載だったと思います。父が亡くなる前に"音楽の天使″を授けるという約束をしたことなど、彼女はファザコンのように感じられます。若かりしマダム・ジリーや16歳の娘・クリスティーヌらに慈悲深さを求めるだなんて甘えるのもいい加減にして!
 

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