2018.01.07 11:17|映画

マダム


2016年イギリス

監督スティーヴン・フリアーズ


以前から観なくてはと思っていた本作は、好きな作品が多い監督さんに取られていたと後から知りました。(年末に観ました)

ニューヨーク社交界の顔にしてソプラノ歌手でもあった実在の女性、フローレンス・フォスター・ジェンキンスをモデルにした作品です。絶望的な音痴であるにもかかわらずソプラノ歌手になる夢を追う彼女と、それをかなえようと奮闘する夫の姿を描いてあります。

1年前に同人物をモデルとしたフランス作の『偉大なるマルグリット』を観て、漠とした結末に不満だったのですが、どちらも鑑賞して『偉大なるマルグリット』の方が好みかもしれないと!?

でも、わかりやすさではマダム・フローレンスに軍配が上がるでしょうか。夫に相手にされない寂しさから歌にのめりこんでいく設定より、前夫から梅毒をうつされ生命の危機を抱えながらも歌うことに夢を持ち続けていく姿の方がすっきりします。

ド音痴な彼女が何故評判となり受けたのかの説明も解せます。

背景は第二次世界大戦中の1944年前後で暗い時代でした。カーネギーホールのリサイタルは戦争で戦う兵士たちを招待して開かれています。彼女が歌い始めると、軍人らから衣着せぬヤジが飛びますが、フローレンスの破天荒な歌声と歌いっぷりに笑い転げます。せめて劇場の中だけでも血なまぐさい戦争を忘れたいの思いは、同監督の『ヘンダーソン夫人の贈り物』に通ずると思いました。

2番目の夫が、真実の辛辣な批評を載せた新聞を、フローレンスの目に触れさせまいと、何百部も買い取るのは莫大な資産も感じさせますが、財産狙いで結婚した彼の目覚めた愛情と呼んでもかまわないでしょう。

自分が音痴と知り歌を止めたのは真実のようです。

それでも歌い続ける肝の据わった歌姫を演じてほしかったのは無理な話でしょうか?

2017.12.26 16:26|映画

原題Snowden
2016年 アメリカ・ドイツ・フランス合作
監督オリバー・ストーン


アメリカ政府による個人情報監視の実態を暴いた元CIA職員エドワード・スノーデンの実話を、ジョセフ・ゴードン=レビット主演で映画化。2013年6月、イギリスのガーディアン誌が報じたスクープにより、アメリカ政府が秘密裏に構築した国際的監視プログラムの存在が発覚する。ガーディアン誌にその情報を提供したのは、アメリカ国家安全保障局NSAの職員である29歳の青年エドワード・スノーデンだった。国を愛する平凡な若者だったスノーデンが、なぜ輝かしいキャリアと幸せな人生を捨ててまで、世界最強の情報機関に反旗を翻すまでに至ったのか。テロリストのみならず全世界の個人情報が監視されている事実に危機感を募らせていく過程を、パートナーとしてスノーデンを支え続けたリンゼイ・ミルズ(シャイリーン・ウッドリーリン)との関係も交えながら描く


10月にハリウッドがセクハラ疑惑で揺れ、アメリカ映画に少々嫌気がさしています。オリバーの名も浮上している。監督と俳優は映画そのもので勝負すればいいのだからと割り切りたくてもなかなか難しい。

感情渦巻く中で久々にオリバーが監督した本作を鑑賞しました。

主演のジョセフ・ゴードン=レビットがどことなく日本人っぽさを漂わせすんなり本作に入っていけました。現実のニュースでは詳しいことは分からなかったのが、映画を通して全体像を理解できました。そのまま鵜呑みにしてはいけないけれど、映画は社会問題を知るには手っ取り早い媒体です。

それにしても、ネットで監視される世界を知りながらネットを傍らに置く現代人。私も含めてどうしようもありませんねぇ~。

現在彼はロシアに亡命中ー。



2017.12.18 17:51|映画

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原題Beauty and the Beast
2017年アメリカ作

進歩的な考え方が原因で、閉鎖的な村人たちとなじめないことに悩む美女ベル(エマ・ワトソン)。ある日、彼女は野獣(ダン・スティーヴンス)と遭遇する。彼は魔女の呪いによって変身させられた王子で、魔女が置いていったバラの花びらが散ってしまう前に誰かを愛し、愛されなければ元の姿に戻ることができない身であった。その恐ろしい外見にたじろぎながらも、野獣に心惹(ひ)かれていくベル。一方の野獣は……。


前評判が良かったのでかなり期待して臨みましたが・・・。観終えてみて、今までのディズニーとの違いははっきりしませんでした。

ディズニーの世界を受け入れるには年を取り過ぎたのかな!?

呪いが解け、ベルと呪いをかけられた野獣が結ばれても定番過ぎるラストにフムフム。それに比べ、仕えていた家来たちが時計や置物、コーヒ―カップやお皿から人に変わっていくシーンに新鮮な感動を覚えました。幼い頃には家来たちに及んだ不幸まで配慮できなかったのです。

もうひとつの疑問も解消しました。村人たちが住む場所には雪の一欠けらもないのに、beastの棲む城に雪が降っているのはどうしてという疑問。きっと罪を背負う人物や魔女は厳しい環境に住まわされている心理描写からなのだろうか。小さい頃には不可解だったけれど、登山を趣味としている現在は、垂直分布の観点から、人里離れたお城は聳える山に建っているので平地とは気象条件がかなり異なる。雪が積もっても不思議ではない。科学的な根拠に基づいていると納得できました。

クリスマスに向け華やかな時間を持てたのはラッキーです。

同監督・ビル・コンドンの最新作『ドリームガールズ』はどうなんだろう?


※『Beauty and the Beast 』『美女と野獣』というタイトルは昔から好きではない。あまりにも無神経なタイトルじゃなくって?

2017.11.25 00:00|映画


2009年作    

THE BLIND SIDE


家族と共に車で帰路に着くリー・アン(サンドラ・ブロック)は、雨に濡れながら夜道を歩くマイケル・オーア(クィントン・アーロン)に目を留める。自宅に連れ帰ったマイケルの境遇を知り、一家に迎え入れることにしたリー・アン。アメリカン・フットボールを始めたマイケルの適性をリー・アンが見いだしたことから、マイケルの才能は一気に開花する。


トランプ大統領であれこれ話題になるアメリカだが、本作を観てやはりアメリカの懐の大きさには驚かされた。

一見、リー・アンは自己満足で憐み行動をした金持ち夫人の道楽のように写る。自宅のソファーを提供した夜には何か盗まれるのではないか、間違ったことをしたのではないかと後悔する件りで普通の人でもあるようだと微苦笑。親近感が湧いた。ヒッチハイクの外国人を車に乗せた後で、ちょっと怖くなり後悔する私だから。

映画に出て来る「花の好きな牛」は私も好んで読んだ童話だ。マイケルは巨漢でありながら攻撃よりも98パーセントという高い「保護能力」を武器に、アメフトの花形プレーヤーに育っていく。そういう選手育成ほうもあるのかと妙にうなずける。

原題の「BLIND SIDE」とは、クォーターバックの利き手と反対側のことを言うらしい。アメフトの攻撃プレイ中では最大の盲点となる箇所だろうか。『しあわせの隠れ場所』という邦題は手垢が付き過ぎていて私的には不満だったが、キャシー・ベイツの出演で埋めてもらえた。


2017.10.27 11:33|映画


これねぇ~あまりにも端折り過ぎじゃないかな?

司馬遼太郎の原作を取り寄せましたが未だ手をつけていません・・・。


観たのが1ケ月前にもなってしまい、その後『猿の惑星 聖戦記』を鑑賞しているので、感想が遠のいてしまったよ(笑)    

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