fc2ブログ
2022.08.08 10:28|
著者 : 河崎秋子
小学館
発売日 : 2021-12-01
舞台となる根室は雪が少なく(雪は暖気を保つので雪が降る地方がしのぎ易い)乾いた風が吹き付け竹林や柿の木がないと描写してあった。竹林がないなんて私には全く想像できない。私が生まれ育った九州では竹林が里山を荒らすという話は良く耳にする。それと同じように、温暖な地域で育った者の根性のなさから来るものなのか、両親が居てくれたからなのか分からないが、本書にあるような理不尽さには激しい憤りを感じた。
屯田兵の歴史も初めて知った。初期の頃、屯田兵は武士から募られ、最初に入植した屯田兵は後から入植した農家出身の屯田兵を見下し、差別感を露わに接している。

続きを読む >>

2022.07.31 17:06|
著者 : 冲方丁
KADOKAWA
発売日 : 2014-06-25
私が『天地明察』の本を手にしたのは小説「しらない町」を読んだのがきっかけだったのを思い出しました。そのブログ記事を読んだ友人が「しらない町」に出てきた”算額”を旅行先で偶然に見かけ写真を送ってくれたのでした。”算額”とは、江戸時代の頃和算を楽しむ人たちが、数学の問題や解答を絵馬のように額に描いて神社仏閣に奉納して、お互いに問題を解きあったというもの。そこへコメントを下さったきみやすさんに『天地明察』を教えてもらってたのです。
『しらない町』→算額→『天地明察』

続きを読む >>

2022.07.27 14:40|
著者 : 絲山秋子
講談社
発売日 : 2007-08-11
久々の絲山秋子さん!
花ちゃんの博多弁丸出しの会話に伴う疾走感がたまらない。引きずられアッという間に読み終えた。

続きを読む >>

2022.07.18 15:38|
本のタイトルに既視感があった。ひと月前に読んだ『誰かがこの町で』の舞台となった住宅地も確か”美しが丘ニュータウン”だった。”美しい”から連想される真反対のイメージを狙うとこうなるのかもしれない・・・。そう云えば新聞のテレビ番組紹介にもその向きがあるのを読んだ。テレビ番組「善人長屋」。この長屋は名前とは裏腹に盗人や後ろ暗い人々が住人らしい。
最近知った『地獄への道は善意で敷き詰められている』は、悪事または悪意は善意によって隠されているものだという意味合いだが、その逆バージョンだろう。

続きを読む >>

2022.07.15 13:49|
著者 : 乗代雄介
新潮社
発売日 : 2021-12-22
高校の歴史研究部に所属する「ぼく」は皆川城址で大阪弁をしゃべる怪しい中年男と出会う。旧家に伝わる謎の本は「皆のあらばしり」。小津安二郎の親戚にあたる小津久足が著した本かもしれず、まだ世に出ていない。見つかれば大発見の代物らしい。
架空の場所かと思いきや、読みだして調べると、栃木県にあり、小津久足も実在の人物で興味津々。本に纏わる歴史謎解きに、大阪弁を喋る謎の男と青臭い高校生浮田との会話に絶妙な味わいがある。

続きを読む >>

07 | 2022/08 | 09
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
プロフィール

しずく

Author:しずく
「いらっしゃいませ」
映画や本などの感想を気ままに書いています。
コメント歓迎いたします

最新記事

検索フォーム

カテゴリ

フリーエリア

最新コメント

月別アーカイブ

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる