ブログdeロードショー『第6回真冬のファンタジー企画』より ”シンデレラ”
2015年アメリカ
監督がケネス・ブラナーだったので無難に選びましたが、先日観た『美女と野獣』とあまり変わらない感想を持ちました。
それにしてもシンデレラが舞踏会に着ていた青いドレスは美しかった!(私自身が青色が大好きだから)
最初、シンデレラは亡くなった母が愛用したピンクのドレスを着ていたのを、フェアリー・ゴッドマザーが魔法でブルーに変えました。
色の変化が引っかかりググりました。暖色系の色合いでなく凛とした強さを表わすために寒色系の青にしたのだろうと予想。ヨーロッパでは、結婚式の習慣として「サムシング・フォー」というものがあるとのこと。花嫁が4つのものを身につけると幸せになれるとされているらしい。「古いもの」「新しいもの」「借りたもの」最後は「青いもの」になっているのです。青色はキリスト教における聖母マリアのシンボルカラーで「純潔」を表しているのだそうです。
ケイト・ブランシェット演じるトレメイン夫人の印象が、小さい頃に見聞きした継母のイメージを払拭しました。最初は再婚し巧くやっていこうとして望んだ結婚だったのに、夫は前妻をまだ愛しており、よく似た娘のエラを可愛がる様子を見て、嫉妬と不満を募らせていったのに同情できます。しかも自分の娘たちはエラの足元に及ばない・・・。これって不公平だわ!って感じだったのでしょうか。生活の為に再婚したのに、その相手にまた先立たれてしまった不運さ。
現代より結婚が運不運に大きくかかわっていたのでしょう。彼女のドレスもセンスありましたし。
forgiveは不可解?
シンデレラの「I forgive you」(あなたを赦します)は、トレメイン夫人には、とどめをさされた痛い言葉だったに違いありません。シンデレラの若さ故の無邪気な傲慢さを感じました。現代版シンデレラでしょうが、原作などにもあるのだろうかと確かめたくなりました。そういえば、シンデレラの実母が亡くなる時にも「貴女を置いていく私を許して」と言ってましたね。キリスト教による神が赦すということかもしれません。
メルヘンと弁(わきま)えられず「シンデレラコンプレックス」を耽読せしか